金足農業・吉田輝星投手 「肉体はすでにプロレベル」

10月25日 運命のドラフト会議で指名するのはどの球団?

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牽制、クイックにフィールディングも「プロレベル。課題はベストピッチを続けるための体力」(在京スカウト)

高校生活最後の試合となった福井国体の常葉(とこは)大菊川(静岡)戦に勝利後、「後悔しない道を選びたい」と話していた金足(かなあし)農業(秋田)の吉田輝星(こうせい)(17)が、プロ志望届を提出し、プロ入りを表明した。

夏の甲子園を迎えるまでは、青森にある八戸学院大学への進学が既定路線だった。昨秋から同大の正村公弘(やすひろ)監督がわざわざ秋田まで足を運び、吉田に幾度も指導を行ってきた。左足を大きく踏み出し、下半身と上半身を連動させるように体重移動していくフォームに改造し、みるみる球速はアップ。曲がりの小さかったスライダーも、変化の幅が広がった。

正村監督の指導なくして、才能の開花はなかった。だからこそ、八戸学院大を経由して、プロに行くことを決めていた。

「親としては大学に進学して、いずれは会社に就職する。そういう人生が幸せだと考えていました。ところが……甲子園で一変しました」(父・正樹さん)

176cmと上背はない。だが、下半身も上半身も、柔らかく分厚い筋肉で覆われているため、マウンド上ではより大きく見えるのだ。丸太のような下半身は、走り込みの賜物である。吉田が振り返る。

「指導者に言われるまま走ったら140km出るようになった。それからもっと意識して走り込むようになり、150kmまで球速がアップしました」

甲子園期間中も吉田はランニングを欠かさなかった。

大胸筋や上腕二頭筋も発達している。金足農業はウエイトリフティング部も強豪で知られ、吉田は同部の指導者からトレーニング法を学んだという。

甲子園、そしてU―18アジア選手権からしばらく時間が経過し、疲労が抜けきった状態で臨んだ国体では、吉田は自己最速を2km更新する152kmを記録した。

肉体だけ見ればすでにプロレベル。元スカウトの一人はこう付け加えた。

「投げ方も素晴らしい。その証拠に予選から甲子園まで独りで投げ抜きながら、肩やヒジに異常が表れなかった。甲子園でも、途中から疲労が出ていたのは下半身。下半身を使った、肩、ヒジに負担の少ない投げ方ができている証拠です」

10月25日のドラフト会議、世代ナンバーワン投手にして、人気者となった吉田には複数球団の競合が予想されている。

「地元の楽天が大阪桐蔭の根尾昂(ねおあきら)に行くという報道がありましたが、そこは情報戦。鵜呑(うの)みにはできません。吉田が自らラブコールを送った巨人や西武が1位指名すると見られていますが、実際は違う選手に行くという話も聞こえてきている。今年は不作。抽選を外すと1位クラスの選手が残っていないというリスクがある。フタを開けてみたら、楽天の単独指名だった……なんてことも十分、ありえますよ」(高校野球担当記者)

プロ入りを決めた吉田には、どんな運命が待ち受けているのか。

この柔らかな筋肉がキレのある速球を生む。ちなみに愛用のタオルもマウスピースも巨人カラーのオレンジ
本誌未掲載カット
本誌未掲載カット

撮影:幸多潤平

Photo Gallary4

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