”イカ天”出身『人間椅子』が結成30周年目前にブレイクのワケ | FRIDAYデジタル

”イカ天”出身『人間椅子』が結成30周年目前にブレイクのワケ

スペシャルインタビュー 伝説の音楽番組『イカ天』でデビュー ”津軽弁×ロック×ニッポンの怪奇現象” 異色の世界観が海外で人気に

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左からナカジマノブ、和嶋慎治、鈴木研一。8月4日、22作目のアルバム『苦楽』(徳間ジャパン)が発売予定

デビューはバブル真っ只中(ただなか)の’90年。バンドブームを起こした伝説の音楽番組『三宅裕司のいかすバンド天国』(通称『イカ天』)がキッカケだった。だが――『人間椅子』はブレイクするまで実に25年の歳月を要した。デビュー30周年、50代半ばで突如、スターダムへのし上がった超遅咲きバンドを直撃した。

和嶋慎治(ギター担当)「ずーっと鳴かず飛ばずでしたから、そりゃレーベルから『もっと大衆受けする曲を作れ』と言われたこともありましたよ。でも、売れるために自分たちの音楽を変えてしまったら、ロックをやっている意味はない」

鈴木研一(ベース担当)「自分たちが”カッコイイ”と思うことを追求するためなら、おカネはどうでもよかった。おかげで郵便局のバイトを20年以上も続けて”長老”になってしまいましたが……」

『人間椅子』は代表曲の『無情のスキャット』など、イギリスのロックに日本の怪奇や仏教思想の世界観を乗せ、津軽弁訛(なま)りで歌唱するという、とても一般受けしそうにないスタイルを貫いてきた。

和嶋「僕と鈴木くんは青森県弘前市出身で中学からもう40年も一緒。ロックは青春の拠(よ)り所で、人間を解放してくれるような感覚があった。その感覚を忘れたくない。鈴木くんと話すときは今でも津軽弁です。それを捨ててしまうと、魂を売った気分になってしまうんです」

ナカジマノブ(ドラム担当)「僕は’04年から加入したんですけど、『人間椅子』とは不思議な縁があったんですよ。『イカ天』のころから人間椅子を知っていたし、僕の実家と鈴木くんが当時住んでいた家が近くて、鈴木くんが僕の祖母を知ってたりとか(笑)」

人気に火がついたのは動画サイトの反響のおかげもあるという。

和嶋「25周年のあたりから新しいファンが増えて、YouTubeやSNSでも楽曲配信を始めたんですよ。そしたら、海外の方や若い人にも刺さったみたいで……。昨年、ヨーロッパでワンマンツアーをやったのですが観衆が一緒に歌詞を口ずさんでくれたときは嬉しかった」

ナカジマ「『命売ります』という曲には曲名を叫ぶパートがあるんですけど、イギリス人やドイツ人のほうが和嶋くんよりテンポも滑舌も良かった(笑)」

デビュー30周年で絶頂期。掲げる目標は意外にも「健康第一」だった。

鈴木「誰かが死ぬまでバンドを続けたい。あと8枚はアルバムを作りたいです」

ナカジマ「また海外でライブをしたい。3人で作品を作り続けるために健康でいられればベストだなと思います」

超遅咲きの『人間椅子』はこれからも快進撃を続ける――。

’20年にヨーロッパで初の海外ワンマンツアーを敢行。イギリスとドイツのファンを熱狂させた
本誌未掲載カット ロックバンド『人間椅子』スペシャルインタビュー「デビュー30周年で絶頂期が来た!」
本誌未掲載カット ロックバンド『人間椅子』スペシャルインタビュー「デビュー30周年で絶頂期が来た!」
本誌未掲載カット ロックバンド『人間椅子』スペシャルインタビュー「デビュー30周年で絶頂期が来た!」

『FRIDAY』2021年8月13日号より

  • 撮影濱﨑慎治、塩見徹(ライブ)

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