ついに快癒宣言が出されるか!? 雅子妃 闘病15年目の「結論」
皇室コンフィデンシャル 皇后に即位した後の多忙な日々に耐えられるのか
「この15年間で見たことがないくらい、身体の状態、心の状態はよろしいようにお見受けします。長い間、皇太子様と二人揃っての公務はできなかったのが、ついに実現するようになりました。これまでにないことです」(皇室ジャーナリスト・神田秀一氏)
雅子皇太子妃(54)が適応障害で療養が始まったのは’03年末のことである。あれから15年。来年4月の「生前退位」と自身の皇后即位に向け、雅子妃は今までにない回復ぶりを示している。9月には1泊2日で福岡県の児童向け医療施設や九州北部豪雨被災地を回るなど、連続での公務をこなすこともできるようになった。毎年12月には「皇太子妃殿下のお誕生日に際しての東宮職医師団見解」が発表されるが、今年はついに快癒宣言が出るかもしれないと期待の声も高い。だが、それは本当だろうか?
重圧は現在の4~5倍に
「早計に判断するのは危険です。皇后位についた後には、雅子妃が最も苦手とする不特定多数の人との交流も激増し、重圧は今までの4倍にも5倍にもなるでしょう。また、現在公務に復帰されているといっても、そのなかには皇室の伝統に則った宮中祭祀の行事が含まれていません。
これまでは、決まり事が多い宮中祭祀への参加はお体への負担が大きい、という理由から見送られてきました。しかし皇后となれば、余人をもって代えがたいお立場となる。
来年の即位礼とそれに関連する儀式や宴席などだけでも30近くになると言われています。正殿(せいでん)の儀では重い十二単(ひとえ)を纏(まと)って大垂髪(おすべらかし)の髪型にし、御帳台(みちょうだい)の中で長時間じっとしていなければならない。症状がぶり返してしまう可能性もあります」(宮内庁担当記者)
もうひとつ忘れてはならないことがある。上皇后となる美智子さまの存在だ。現在の天皇皇后両陛下でさえ、昭和から平成へと御代がわりの折には「先の天皇に比べて威厳がない」「軽々しい」などという声に晒された。雅子妃にとって美智子皇后は最も尊敬し手本にすべき相手。それだけに有形無形の心理的プレッシャーがかかることは想像に難くない。
「これまで天皇皇后両陛下が作り上げてきた、お二人揃っての公務というスタイルに国民は親しみと尊敬を感じている。皇太子夫妻も当然、それを引き継ぎたいと考えているでしょう。ですが心でそう思われても雅子さまの身体がついていくかどうか」(神田氏)
15年目の結論。それは雅子妃の容態は回復したということ。だが、環境により簡単に15年前に逆戻りしてしまう、ということも、また一つの結論である。皇后即位は半年後に迫っている。
PHOTO:宮内庁提供