東京五輪「選手村を抜け出して」コンビニに行く外国人が続出中
「夜になると、五輪選手村のすぐ近くにある東京・晴海のコンビニではIDパスをぶら下げた選手らしき外国人をよく見かけますよ」(近隣住民)
8月2日の夜、実際、本誌記者が東京・中央区晴海の選手村近くのコンビニ付近に行ってみると、21時少し前、選手村の出入り口から外国人男女2人づつの4人組が歩いて向かってくる姿が確認できた。
その4人組のうち2人は鍛えられた肉体の持ち主であることが明らか。どう見てもアスリートである。パンツの袖には星条旗が刺繍されていた。コンビニに入った4人は奥の売り場でゆっくりと品定め。その中の1人の女性は、スマホの動画を回しながら店内を歩き出した。おそらくSNSのライブ機能などで配信をしているのだろう。興味深げに直巻きおにぎりを手に取ったりしていた。
ほかの3人は酒コーナーでウイスキーのミニボトルを手に取ったり、冷蔵庫の棚のスパークリングワインなどを物色。そんな様子を遠巻きに見ていたのは、学生とおぼしき日本人2人組。彼らは「ウェア・ユー・フロム?」と片言の英語で外国人グループに話しかけた。そんな日本の若者に笑顔で対応する外国人女性2人。彼女のスマホを見た日本人の若者が「インスタグラム?」と言えば笑顔で「イエース!」。彼女たちが「ワッツ・ジス?」と不思議そうに、ピンク色の缶ボトルを手に取って、若者に質問する場面もあった。
しばらくして外国人男性2人が先にレジへ。大きなウイスキーらしきボトルなどを購入していた。その後に女性2人もワインやチョコなど数点を購入。店を出ると当たり前のように選手村に戻って行った。
コンビニの店内には、ほかにもIDパスをぶら下げた外国人男性がいた。IDを見るとスペインの表記が確認できた。彼も日本の若者とスマホで写真を撮影したりと実にフレンドリー。お目当ての商品がなかったのか、コンビニを出ると斜め向かいにあるスーパーマーケットに入って行った。
このスーパーにはアスリートらしき外国人女性3人のグループもいた。店を出た彼女たちの手にはキリン「一番搾り」らしき6本パックの缶ビールが……。彼女たちは選手村に戻る出入り口の手前で缶ビールをジャンパーで覆うようにして隠すような仕草をしていた。
彼らは夜間に選手村のセキュリティゲートを通過してコンビニやスーパーに出入りしているわけだが、大会関係者が守るべきルールが記された『プレイブック』を参照するかぎり、海外の選手が選手村から自由に外出して買い物できるとは思えない。
本誌は組織委員会の担当者に質問状を送付し、〈選手村から近くのコンビニやスーパーマーケットに買い物に行くことは許されているのか〉〈そうした実態を把握しているのか、どのような対応しているのか〉について尋ねたが、
「プレイブック違反が疑われる事案については、調査を行い、
と回答するのみだった。
組織委員会は8月4日、ギリシャの選手4人と関係者1人が新型コロナウイルス査で陽性が確認されたことを発表し、「クラスターが発生した」との見方を示した。
本来ならば、選手には自由には外出して日本をエンジョイしてもらいたいのだが……。






