無免許都議だけじゃない…人身事故を起こした静岡市議の呆れた対応 | FRIDAYデジタル

無免許都議だけじゃない…人身事故を起こした静岡市議の呆れた対応

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事故を起こしながら被害者への補償を怠った山本市議(山本市議の公式ホームページより)

事故を起こしながら、被害者の治療費どころか修理代すら払わない。裁判所が支払いを命じても、判決を無視。そんな呆れた行動で、有権者から批判をあびている議員センセイがいる――。

都議選中の7月2日に無免許で人身事故を起こした木下富美子都議は、都民ファーストの会の除名と都議会から辞職勧告決議を受け騒動になった。いまだに雲隠れし、直接、自身の言葉で説明をしていない。同じように人身事故を起こしたにもかかわらず、被害者への賠償をせずに逃げ続けているのが静岡市議の山本昌輝氏(42)だ。不誠実な対応に、裁判所から議員報酬を差押えられる事態になっているという。どんな人物なのか。

「山本氏は学生時代にサッカー部で活躍し、最近まで母校の常葉学園大サッカー部の監督をしていました。会社を辞めて、2年前に立候補した市議会議員補欠選挙で落選。今年3月の市議選では自民党からの推薦を受け、4121票を獲得し初当選したんです」(地元住民)

しかし選挙前の昨年6月、山本氏は静岡市内で追突事故を起こしていた。山本氏が起こした事故とは……。

「山本氏の運転する車が赤信号で止まっていた車に追突し、ぶつけられた相手は首を捻挫するなどのケガをしました。停車中の車に追突したら、ぶつけたほうが100%悪い。しかし任意保険に加入していなかった山本氏は、治療費はおろか相手の車の修理代すら払わなかったのです。

業を煮やした被害者が、損害賠償を求めて昨年11月に提訴。今度は訴状を受け取らないばかりか、裁判所に一度も出廷しない。賠償金を払えとの判決にも、完全無視を決め込んでいました」(全国紙社会部記者)

母親に話を聞くと……

今年3月の市議選には自民党大物議員も応援にかけつけた(山本市議のFacebookより)

静岡簡易裁判所は今年4月、山本氏に約120万円の賠償金の支払を命じる判決を言い渡す。山本氏は市議に当選した直後だったが、支払う意思を見せず、相手に謝罪もしなかったという。たまらず被害者が申し立てると裁判所は5月、被害者救済のための自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)でカバーできなかった約88万円を、山本氏の選挙供託金と議員報酬から差し押さえた。

公職にある現役の議員が、判決を無視して強制執行されるとは前代未聞だ。子どものころから山本氏を知る地元住民も、首をかしげる。

「近く市議になることが分かっていながら、どうして最初から真摯に被害者に接しなかったのか理解に苦しみます。選挙の際に支援することを決めた町内会の人たちをはじめ、彼に票を投じた4000人以上の有権者たちも同じ気持ちでしょう」

7月下旬に静岡ローカルの『静岡第一テレビ』が事故を初めて報じた際、山本氏はインタビューに応じて「自分勝手な行動だったと思う」などと語っていた。報道後には、被害者に謝罪したとのニュースも。だが、現在は公の場に姿を見せず雲隠れ状態が続いている。本人から直接話を聞こうと、記者は静岡市内にある自宅アパートを訪れたが、玄関前にはゴミの入った袋が散乱し人が住んでいる気配はない。

山本氏の母親が取材に応じ、複雑な胸の内を明かした。

ーー息子さんはどちらにいるのですか。

「電話で話しましたが、どこにいるのかは私にも教えてくれないんです」

ーーなんと話していましたか。

「ニュースになってしまってごめんね、と謝っていました」

ーー交通事故のことは聞いていましたか。

「知りませんでした。市議になるために会社を辞めて経済的には苦しかったのでしょうが、私たちに相談してくれれば賠償金をなんとかできた。なんで話してくれなかったのか……。被害者の方には申し訳ない思いでいっぱいです」

ーー今、言いたいことは。

「たくさんの方々に応援していただいて、息子は市議に当選しました。こんなことになり、大変申し訳なく思っています。できればお一人お一人に謝りに行きたいぐらいです。息子にはこれから償っていく責任があります。残された期間、身をていしてやって欲しい」

山本氏の代理人に質問状を送ると、文書で次のような回答があった。

ーーなぜ被害者へ真摯に対応しなかったのか。

「経済的な余裕がなく、支払いが困難なことを出廷して直接申し述べることも避けてしまいまいました。深く後悔し、反省しております」

ーー市議という公職にありながら、今回のような振る舞いをしたことをどう考えているのか。

「不徳のいたすところであり、被害者様ならびに有権者の皆様に対したいへん申し訳なく思っております」

ーー釈明したいことはあるか。

「公人としておよび公人を志していた者として、一連の振る舞いについて深く反省しております」

被害者や有権者、自身の家族にまで不快な思いをさせた山本氏。公の場に出て自身の言葉で経緯を説明するのが、市議としての務めだろう。

  • 取材・文桐島 瞬

    ジャーナリスト。’65年、栃木県生まれ。原発問題からプロ野球まで幅広く取材。『FRIDAY』や『週刊プレイボーイ』、『週刊朝日』など雑誌を中心に活躍している。

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