今田美桜 キラキラオーラで大反響『おかえりモネ』救世主となるか | FRIDAYデジタル

今田美桜 キラキラオーラで大反響『おかえりモネ』救世主となるか

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朝ドラ『おかえりモネ』の東京編で登場した今田美桜。彼女のファンだけではなく、朝ドラファンからも注目を集めている(写真:つのだよしお/アフロ)
朝ドラ『おかえりモネ』の東京編で登場した今田美桜。彼女のファンだけではなく、朝ドラファンからも注目を集めている(写真:つのだよしお/アフロ)

NHK朝ドラ『おかえりモネ』が少し苦戦しているようだ。第1回の視聴率は19.2%と前作『おちょやん』を超えることはできたが、20%の大台には届かなかった。その後も16.0%から18.0%台を推移している。

いま若手実力派女優No.1の声もある清原果耶を主演に据え、脇を固めるのは夏木マリを始め鈴木京香、藤竜也、内野聖陽、浅野忠信、西島秀俊など主役級がずらり。さらに“国宝級イケメン”と呼ばれジャニーズの中でも人気急上昇中の『King&Prince』の永瀬廉を投入するなど、盤石の構えでスタートを切ったのだが……。

「民放ではできない贅沢なキャスティングですね。1つのドラマでこれだけの俳優を揃えたら制作費のうち出演料が占める割合が大きくなってしまいます。NHKだからできることだと思いますが、これまでの朝ドラでも見たことのない強力な布陣で、相当力が入っているのだと思います」

民放ドラマ製作プロデューサーがこう語るように、この作品を絶対に成功させるという制作者サイドの強い意気込みを感じるのだが、意に反して視聴率が上昇する兆しが見えてこない。

「功成り名を遂げるとまではいかなくても主人公が目標を達するまでの一代記が朝ドラのコンセプトといってもいいです。そこに関しては『モネ』も同じですが、主人公の目標である『気象予報士』が朝ドラファンにはピンとこないのではないでしょうか。合格率5%という難関試験を突破しなければなれない職業で、時代に即してはいますが、若者が憧れる仕事かというと、微妙です」(テレビ誌ライター)

また苦難を乗り越えながら波乱万丈の人生を送る主人公という朝ドラヒットの要素が足りないように感じる。難しいはずの気象予報士試験にも挑戦2回目であっさり合格し、就職先もすぐ決まってしまった。アクシデントらしいアクシデントはほとんど起きず、ストーリーに起伏がないので飽きる人が出てくるだろう。朝ドラで視聴率が上がらない典型的なケースとなってきているのだ。

宮城県から東京に舞台が移ると、出演者が若干地味になったこともあり、その傾向がますます強くなってきているように見えるという。しかも当たり前なのだろうが気象予報に関する会話シーンが多すぎて、しかも専門的過ぎて見ている人は理解しにくい。だから余計ドラマに入り込めなくなっている。

これでは視聴率アップは望めないだろうと思っていたら、強力な助っ人が登場した。東京編が始まった第46回に初登場した今田美桜だ。

今田の役は主人公・百音が勤める会社の同僚で同じ気象予報士・神野マリアンナ莉子。役名とはいえ名前からしてゴージャス感があふれているが、初登場シーンではひときわ輝きを放っていた。

「気象情報を伝える“お天気お姉さん”といえば、華やかなイメージがあります。今田さんはピッタリでしょう。朝ドラでは絶対的な悪人は登場しないことになっています。初登場では憎まれ役を演じても最終回に近づくにつれて善人となることがほとんど。前作『おちょやん』のトータス松本や宮澤エマがその典型です。

ですがそれがドラマを盛り上げて、視聴者を引き付ける。今田さんもそのような設定で、ライバルとして登場するのかと思っていたら違っていました。視聴者も拍子抜けしたんじゃないでしょうか。ただ落ち着いた感のある『百音』との対比がうまくできていて、今後二人がどう絡み合うのか期待できます」(同・テレビ誌ライター)

そんな期待感もあってか視聴率は徐々に上向きになっているようだが、それにしても今田登場の反響は思っていた以上に大きかった。ネットでは、

《可愛くて、華やかな雰囲気持ってる。芝居も上手いと思う》
《今田さん演じる神野さんのおかげで、朝の楽しみが増えました》

などと今田絶賛の声があふれている。さらにそれまで今田を知らなかった、あるいは特に気にかけてもいなかった年配の朝ドラファンの中にも、

《華がある、モネちゃんは朝ドラヒロイン顔だが、ぶっちゃけこの子の方が可愛いと思う》
《特にファンでは無いが、主役の清原果耶さんが霞んでしまう程の存在感に驚いた》

このように彼女に魅了される人が出てきている。現在出演中のCMなども話題になっており、注目度はうなぎのぼりだ。朝ドラ制作サイドの狙い通りだったのかもしれないが、ここで新たな不安要素が生まれてきているというのは芸能プロ関係者。

「ここで清原さんを一気にスターダムに押し上げようと、事務所もNHKもこのドラマにかなり力が入っていると聞きました。ですから脇役陣もそれ以上ないほどの固めかたです。そのつもりで今田さんを起用した。逆にいま、彼女が目立ってしまったのは誤算だったかもしれませんね」

脇役が主役を食ってしまうことはよくあることだが、それはそれでドラマが盛り上がることに一役買うことになる。清原、今田から目が離せなくなれば視聴率も自然と上がってくることだろうし。

別な意味での共演者キラーとなった今田。ここで成功を収めたら、清原や有村架純のように朝ドラ主演女優の座を獲得するかもしれない。『おかえり美桜』となるか。

  • 取材・文佐々木博之(芸能ジャーナリスト)

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • 写真つのだよしお/アフロ

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