神戸16歳高校生殺害事件「11年目の逮捕劇」あの夜起こったこと | FRIDAYデジタル

神戸16歳高校生殺害事件「11年目の逮捕劇」あの夜起こったこと

迷宮入りかと思われた事件が、突然動き出した。11年前の夜、神戸市北区の路上で何が起きたのか。

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生前の将太さん。彼女、友人と一緒に神戸・三宮に遊びに行った際のプリクラ

時計の針が11年ぶりに動き出した。

10年10月、兵庫県神戸市の路上で、高校2年生の堤将太さん(当時16)が殺害された。5年、10年が経っても犯人は見つからず、事件は迷宮入りと思われていた。ところが、8月4日、兵庫県警は愛知県豊山町に住む28歳のパート従業員の男を、将太さんを殺害した疑いで逮捕。急転直下のできごとだった。

「容疑者の男は事件当時は少年で、将太さんとの面識はなかったようです。4日の午前中に任意同行し、愛知県警小牧署で逮捕したあと、捜査本部がある兵庫県警神戸北署へ移送されました」(全国紙兵庫県警担当記者)

当時、いったい何が起きたのか。10年10月4日の夜、神戸市北区の路上の自動販売機脇で、将太さんは交際していた中学3年生の彼女・A子さんと一緒に座っていた。その二人の前を、身長160㎝~170㎝ぐらいで、濃い眉の小太りの男性が通りかかった。男が二人のことを見ていたため、「気持ち悪いね」と話し合っていたところ、突然襲いかかってきたのだ。

「将太さんはとっさにA子さんに『逃げろ!』と言った。彼女は夢中でその場を離れたそうです。将太さんは男ともみ合ったが、相手がナイフで頭を刺そうとしてきた。ナイフは頭蓋骨は貫通しませんでしたが、将太さんは首や背中など、7~8ヵ所を刺されたのです。結果、右の首を刺されたことによる失血で亡くなりました」(当時の担当記者)

将太さんとA子さんは、当時交際1年ほどだったという。本誌は当時、将太さんの同級生のこんな証言を得ている。

「二人はめっちゃ仲が良くて、いつも一緒におった。将太はゴルフ場の球拾いのバイトやら(バイクの)教習所の行き帰りとかに、彼女の家に寄っとった。そんな彼女を命懸けで守ったんかな」

当時、A子さんは県警に対し、「(将太さんに)守ってもらった」と語っていたという。

事件の際、将太さんとA子さんが座っていた自動販売機の脇。当時、献花に訪れる人が絶えなかった

突然の悲報に、将太さんの家族や友人たちが悲しみ暮れたのは言うまでもない。本誌の取材に対し、葬儀の参列者はこう語っていた。

「(葬儀で)将太くんの母親は泣き崩れ、父親は声を震わせて『ただただ悔しい』と何度も口にしていました」

将太さんの遺族は事件後、ビラを作成し、地道に情報提供を呼び掛けていた。
そんな遺族の思いが通じたのか、11年後の逮捕劇となった。

「逮捕にいたった過程については、県警は捜査に支障をきたすとして、現時点では明らかにしていません。ただ、男は徐々に供述を始めているようですし、徐々に11年間の空白が明らかになっていくと思います」(前出・兵庫県警担当記者)

彼女を守り、凶刃に倒れた将太さんと、その遺族の無念が少しでも晴れることを願ってやまない。

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