城桧吏も登場!『おっさんずラブ』脚本家が惚れた児童文学が映画化
原作者・はやみねかおる×脚本家・徳尾浩司 「スペシャルトークライブ」レポート!
『おっさんずラブ』や『私の家政夫ナギサさん』等で高い評価を受けている脚本家・徳尾浩司と、児童文学の大人気シリーズを数々執筆し、累計860万部を超える作家・はやみねかおるによる異色の対談が繰り広げられた。
8月1日に都内で行われた映画『都会(まち)のトム&ソーヤ』(愛称マチトム)公開を記念したトークライブでのこと。主演の城桧吏(じょう かいり)と共演の酒井大地もサプライズで登場した。
今回の映画化にあたり、脚本を担当した徳尾は「かつて『十五少年漂流記』等を読んだ時の、初めての忘れられない体験をしたような冒険物語なので、このワクワクする感じを逃してはいけない、脚本にしなければならない、と強く思った」と語る。
原作者・はやみねは脚本を読んで、「原作を大事にして下さっていることが分かって、安心してお任せした」という。
型にはまらない活躍をしている脚本家と作家の二人には、いくつも共通点がある。小学校時代から徳尾は連載漫画を、はやみねは中学・高校時代に小説を書いて、友だちに読ませていた。
制作環境についても、はやみねが「テレビをつけ、ラジオをイヤホンで聞きながら、原稿を書く」と話すと、徳尾も「ざわざわしているほうが書きやすいので、ファミレス等で書くことが多い」。
さらに作品作りは、「テーマがあってキャラクターを作る場合と、なぜかキャラクターができて、こいつらが話を作っていくという2つがある。本作は『砦という場所で中学生2人が夢を守る』というテーマがあったが、20ページくらいで、キャラクターが勝手に動き始めた」とはやみねが語ると、徳尾も「ストーリーを進めていくうちに必要となって作ったキャラクターが、ストーリーをどんどん転がしていったりすると、楽しくなる。最初は試行錯誤なので、途中からこのキャラクターがあんまり活躍しないな、となると書き直すこともある」と同意した。
心掛けていることに話が及ぶと、徳尾が「仕事や学校に疲れて帰ってきた人が、夜、ドラマを観て笑って、明日頑張ろうと思ってもらえるような作品にしたいといつも思っている」と語り、はやみねは「子どもがお小遣いで買ってくれる本なので、金額に見合う楽しさがあるように、そして自分が面白いと思うように作っている」と続けた。
イベント終盤に差し掛かったところで、主演の城桧吏(内藤内人役)と共演の酒井大地(竜王創也役)がサプライズで登場。
「台本をあっという間に読み終えてしまうくらい面白かった」と城が思い返すと、映画初出演となる酒井は「マチトムが初めての映画でよかった。僕にとって最高な仲間ができた作品」としみじみ語った。
最後に城が「内人と創也が互いに足りないものを補いながら、謎解きに挑戦していく姿が魅力的なので、ぜひ映画館に足をお運びください」と呼びかけ、徳尾が「夏休みにぴったりな作品。すごく楽しめる映画になっていますので、ぜひ親子で劇場へお越しください」とメッセージを送った。
映画『都会のトム&ソーヤ』はイオンシネマほかで全国公開中!

