実は大のファッション好き…!「大魔王」伊藤美誠のホントの素顔 | FRIDAYデジタル

実は大のファッション好き…!「大魔王」伊藤美誠のホントの素顔

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試合で見せる「集中力」も伊藤の大きな武器だ
試合で見せる「集中力」も伊藤の大きな武器だ

3歳でラケットを握った天才少女は、20歳で迎えた東京五輪で主役の一人となった。

平野美宇(21)とのコンビ「みうみま」の愛称で幼い頃から脚光を浴び続けた伊藤は、日本女子卓球初となる3つのメダル獲得という快挙を成し遂げた。混合ダブルスの金、団体の銀、そしてシングルスでの銅。だが、伊藤は銅メダル獲得後のインタビューで、悔し涙を浮かべていた。

「嬉しい気持ちは1くらい。99は悔しい」

その涙は、自国開催の五輪にかけてきた17年間の長く、過酷な軌跡の証左でもあった。

「美誠はかねてから、『東京で3つの金メダルを獲りたい。金メダル以外は同じだと思っている』と話していました。特にシングルスで中国を倒すことに全てを賭けていた。大会前はほとんどメディアの取材を受けず、卓球に集中していた。3歳から卓球を始め、母・美乃りさんとの一日7時間に及ぶ猛特訓のもと、ずっと打倒中国を掲げて自身と向き合ってきたんです」(伊藤の知人)

リオ五輪で銅メダルを獲得し、15歳で卓球史上最年少メダリストとなった伊藤は、この5年間で大きな進化を見せた。これまで絶対的な格上だった中国選手をなぎ倒し、大会前の世界ランキングは2位に浮上している。中国一強だった女子卓球の歴史において、初めてその牙城を崩す存在として、中国メディアから『大魔王』と称されるまでの選手になった。

そんな伊藤に対して、中国は露骨なまでの対策を練った。中国卓球界では対戦相手を想定して、コピー選手をつくり徹底的に研究することでも知られる。だが、伊藤の独創的かつ予測がつかないプレースタイルは、中国といえど完全なコピー選手を作ることができなかった。そこで団体戦メンバーをリオ五輪から一変させ、伊藤との直近の対戦成績を最優先した選手を選出しているのだ。

王国すら恐れる伊藤の凄みについて、彼女をよく知る卓球協会関係者はこう解説する。

「伊藤のことをよく知る人ほど、技術的なことはもちろん、その強靭なメンタル面を強みにあげます。『美誠の心臓には毛が生えている』という人もいますが、私の印象では“宇宙人”です。東京五輪に臨む前、中国が国をあげて“伊藤包囲網”を敷いてくることは本人もわかっていました。そこで彼女は『中国を単に倒すということではなく、10回やって10回中国を圧倒するレベルの練習をしないと勝てない』と話していた。そんな選手はこれまでの歴史上でも伊藤しかいないでしょう。

どんな相手でも、どんな大舞台でも臆することがない。メンタルスポーツである卓球において、伊藤が中国から恐れられるのは、その並外れた精神力も大きいと思います」

その精神力は、周囲の雑音や批判すら意に介さないという。

「’18年秋に開幕した卓球のセミプロリーグ『Tリーグ』には、男女のトップ選手が軒並み参加した。でも、伊藤だけは世界ランキングに関係しないため参加をしませんでした。そのことに対して少なからず卓球界から疑問の声は上がりました。それでも伊藤は全く意に介さず、どこ吹く風といった様子でした。一人だけ見ている景色が違うんです。中国を倒して金メダルを獲るという、とてつもなく高い目標が少しもブレないんだなと感じましたね」(同前)

伊藤の独創的なプレーは卓球王国・中国ですら真似できない
伊藤の独創的なプレーは卓球王国・中国ですら真似できない
団体決勝後には「すごく悔しい気持ちがすごくあります。でも、やっぱり楽しくできました」と語った
団体決勝後には「すごく悔しい気持ちがすごくあります。でも、やっぱり楽しくできました」と語った

そんな伊藤だが、競技を離れれば20歳の女性らしい一面を持ち合わせている。練習や遠征の合間には、趣味であるショッピングで気分転換をすることもあるという。

「実は美誠は、大のファッション好きでなんです。普段はキャップを被ったカジュアルなスタイルもあれば、表彰式などではシックなドレスを着こなすこともある。オフィシャルな場でも、基本的には自分の私物でコーデイネートしているとか。特にヴィンテージものが好きなようで、古着からブランド物に頼らならいカジュアルなコーデまで、本当に幅が広い。本人もインスタグラムにファッションの写真をあげるのが息抜きになっているようです」(前出・伊藤の知人)

そのファッションセンスは関係者の中でも評判を集めているようだ。

「卓球選手は一年のほとんどを海外の転戦で過ごすため、男女ともファッションはどうしてもラフでスポーティなものになりがちです。ただ、伊藤はアクセサリーなどの装飾品なども含め、遠征先でもかなりファッションに気を使っています。プライベートでは前髪を下ろしており、女の子らしいガーリーなものもあれば、革ジャンやシンプルなTシャツといったカッコいいスタイルも意外とハマるんです。卓球界の“オシャレ番長”と言ってもいいでしょう。

同じ年でダブルスでもコンビを組む早田ひなとは特に仲がよく、2人で買い物なんかにも行ってますね」(前出・卓球協会関係者)

相手を威嚇するような険しい表情を崩さない試合中からは一転して、プライベートでは無類のオシャレ好きという意外なギャップ。前出の知人によれば、競技を離れた伊藤の素顔を知るからこそ感じていたこともあるという。

「実はシングルスで金メダルを獲得したら、キッパリと引退してもおかしくないな、とも感じていました。それほど全てを賭けて卓球に打ち込んでいたので。一度頂点を極めたら、全く別の道へということを考えているんじゃないか、と。結果的には銅メダルに終わったことで、美誠の性格的に負けっぱなしで辞めるわけがない。3年後のパリで必ずリベンジをしてくれるはずです」

伊藤の物語は、3年後のパリへと引き継がれていく。

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