夏の甲子園 接戦を勝ち上がった「ヒーロー10人」のスゴい実力 | FRIDAYデジタル

夏の甲子園 接戦を勝ち上がった「ヒーロー10人」のスゴい実力

一挙大公開!出場を逃したプラチナ選手の名鑑付き! コロナ禍の練習不足で地方大会は大荒れ!

  • Facebook シェアボタン
  • Twitter シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン

8月10日から、2年ぶりに開催される夏の甲子園。コロナ禍の影響もあって、地方大会は波乱続きだった。13年連続甲子園出場を果たしていた福島の絶対王者・聖光学院が準々決勝で敗退。この世代の”BIG4”と呼ばれた4投手の森木大智(高知)、小園健太(市和歌山)、達(たつ)孝太(天理)、畔柳亨丞(くろやなぎきょうすけ)(中京大中京)も勝ち上がることはできなかった。また、センバツ王者・東海大相模、常連校・星稜は部員のコロナ感染により出場辞退に追い込まれた。

「練習時間を短くせざるをえなかったり、対外試合ができなかったり、なかなかチーム力を上げることが難しい1年でした。とくに県外の強豪との対外試合ができないのは痛かった。いくら試合形式の練習をしても試合とは緊張感がまったく違う。コロナの影響で、選手たちが力を伸ばすチャンスが失われてしまいました」(アマチュア野球関係者)

明桜・秋田 風間球打(きゅうた)【投手】

世代最速右腕。生まれ育った山梨出身の輿石監督が率いる縁で明桜へ。1年春からベンチ入りし、2年夏に150㎞到達。兄二人、弟一人の4兄弟は全員名前に「球」の字がつく

MAX157㎞ 北の速球王

そんな大荒れの地方大会を勝ち抜いた中にも逸材はいる。もっとも注目なのは、夏の秋田大会で157㎞をマークした世代最速右腕・風間球打(きゅうた)(明桜)だ。

「スピードばかりが注目されていますが、スライダー、チェンジアップ、カーブで緩急をつけて打ち取る技術もあるんです。また、甲子園で勝つには短期間で長いイニングを投げないといけませんが、彼は出力をコントロール、つまり全力投球しなくても打ち取れる力を持っています」(スポーツジャーナリスト・安倍昌彦氏)

”BIG4”と同レベルの力を持つ風間に一つだけ足りないものがある。

「大舞台で強豪相手に戦った経験がないんですよね。今回出場する大阪桐蔭、県岐阜商、愛工大名電といった全国屈指の強力打線と向き合った時、平然と投げることはできるのか。いい結果を出せば、ドラフト1位指名をする球団がいくつになるのか……」(安倍氏)

もう一人の注目投手は、今春のセンバツで好投をみせながら、初戦で敗れ去った、北海の木村大成だ。

「過去30年で、北海道では間違いなくNo.1のサウスポーです。150㎞のストレートを持っていますが、素晴らしいのは変化球。縦、横2種類のスライダー、スプリット、チェンジアップを使い分けてきます。試合中に相手の反応を見ながら腕の振りを変えるなど高等技術をもっています」(安倍氏)

”五刀流”の強打者

大谷翔平の二刀流をはるかに超える”五刀流”の選手がいる。愛工大名電の田村俊介だ。投手・一塁手・外野手・三塁手・チーム主将を同時にこなしている。

「今年の春、彼のスイングスピードは164㎞。十分、プロレベルです。また長打力も魅力。中京大中京との練習試合を見たのですが、畔柳(BIG4の一角)の初球ストレートを特大ホームラン。ファーストストライクをベストバッティングできる能力、まさにプロに求められているスキルを持っています」(安倍氏)

彼ら逸材が輝くのか、それとも思わぬダークホースが勝ち上がるのか。最後に大会の優勝候補を探ってみよう。

「今の高3で、中3だったときの能力が高かった選手はまず大阪桐蔭に集まっています。東は浦和学院。浦学は九州から有望な選手を集めたため『今年の九州のレベルが下がった』と言われたほど。2月にコロナのクラスターが発生して1ヵ月以上練習ができなくても、甲子園に出てくるのは相当な実力です。

また、地方大会で強豪校との戦いが続いた愛工大名電、前橋育英も地力はある。
面白いのが千葉代表・専大松戸。毎年千葉は日程が過密で千葉を勝ち抜くだけで力尽きているところがあった。今年は五輪の関係で日程が早まり十分な休養がとれているんですよ。専大松戸は春の関東王者。期待できます」(前出・関係者)

2年ぶりの甲子園を楽しもう。

愛工大名電・愛知 田村俊介【投手兼内野手兼外野手】

投手、一塁手、外野手に加え、左利きながら三塁手もこなす「四刀流」。チームの主将でもあり実質「五刀流」。明徳義塾中時代は現大阪桐蔭の関戸康介らとチームメイト

北海・南北海道 木村大成【投手】

今夏自己最速を2㎞更新する150㎞をマーク。センバツ開幕戦でサヨナラ負けした借りを返す

宮崎商 中村碧人(あおと)【内野手】

「打てるショート」と評価が高い右のスラッガー。センバツでは天理・達から三塁打。中学時代は捕手だった

東北学院・宮城 伊東大夢(ひろむ)【投手】

小1のとき東日本大震災で被災。一時は他県で暮らしていたが、仙台に戻って東北学院を初の甲子園に導く

大阪桐蔭 池田陵真【外野手】

今夏大阪大会では準決勝の9回に同点本塁打、決勝でサヨナラ安打。172㎝と上背はないが名門を引っ張る強打の外野手として注目。U15侍ジャパンの4番・捕手としてW杯出場

県岐阜商 高木翔斗【捕手】

強肩強打の捕手。昨夏の交流試合、今春センバツと4番・捕手で甲子園を2度経験。鍛治舎監督仕込みのノーステップ打法で今夏県大会では3本塁打

前橋育英・群馬 皆川岳飛(がくと)【外野手】

高校通算26本塁打の強打の外野手。現中大4年の兄もドラフト候補の149㎞右腕。兄弟指名があるかが注目される

智弁学園・奈良 前川右京【外野手】

1年夏の甲子園に4番で出場。2歳上の兄・夏輝さんは津田学園(三重)の4番で、兄弟同時出場した。高校通算35本塁打のスラッガーながら今夏県大会はトップバッターで活躍

二松学舎大付・東東京 秋山正雲【投手】

144キロ左腕。体格、マウンド上の雰囲気は現巨人の先輩・大江竜聖をほうふつとさせる。千葉県流山市出身。小学生時代はヤクルト・スワローズジュニアに選ばれた。兄・龍正さんも八戸学院光星の捕手として2018年夏の甲子園出場

出場を逃したプラチナ選手

高知 森木大智【投手】

高知中時代に軟式で150キロを記録し「世代最高投手」と言われた。最後の夏も決勝で敗れ、ついに甲子園の土は踏めなかった。高校時代のMAXは154㎞

市和歌山 小園健太【投手】

大阪・貝塚ヤングで全国優勝。152㎞の速球と多彩な変化球で世代を代表する右腕に成長。最後の夏は県大会決勝でそれまで3勝1敗だったライバル・智弁和歌山に敗れる

天理・奈良 達(たつ)孝太【投手】

193㎝から投げ下ろす148㎞速球を武器にセンバツ4強入り。最後の夏は準決勝で高田商にサヨナラ負け。マックス・シャーザーらが目標の選手。メジャー志望を公言

中京大中京・愛知 畔柳亨丞(くろやなぎきょうすけ)【投手】

MAX152㎞。右ひじの異変で降板したセンバツ以後、ノースロー調整を経て復活。臨んだ夏は県大会準決勝で愛工大名電に完投負け

昌平・埼玉 吉野創士【外野手】

すらりとした長身から長打を放つ身体能力抜群のアスリートタイプ。今夏は県大会決勝までチームを導くもあと一歩届かず。高校通算本塁打は56本

東海大相模・神奈川 石田隼都【投手】

センバツは5試合に登板して2完封含む失点0の快投で優勝。2015年夏の甲子園で優勝した小笠原慎之介(現中日)にあこがれて栃木・真岡ボーイズから東海大相模へ。最後の夏は県大会途中コロナによる出場辞退で幕を閉じる

『FRIDAY』2021年8月20日・27日号より

 

  • PHOTO松橋隆樹(風間、木村、中村、伊東、池田、高木、前川、達、小園、畔柳、石田)、小池義弘(田村、森木)、真崎貴夫(皆川、秋山)、中里浩章(吉野)企画協力戸田道男

Photo Gallary16

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事