東京五輪中に高視聴率を獲得した「意外なバラエティ番組」 | FRIDAYデジタル

東京五輪中に高視聴率を獲得した「意外なバラエティ番組」

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王者・日テレは五輪期間中も強かった
王者・日テレは五輪期間中も強かった

東京五輪は連日にわたって熱戦が繰り広げられ、日本人選手がメダルを獲得した競技・種目を中継したテレビ各局は軒並み高視聴率を記録した。

深夜帯には各局が持ち回りでその日のダイジェストを放送し、日によっては高視聴率を記録したことから、さながら、テレビ各局に〝五輪バブル〟が到来したとも言えるだろう。

とはいえ、全局が注目の競技・種目の放送権を獲得できるわけではなく、〝当たりクジ〟を引いた以外の時間帯は通常の番組で埋めなければならなかった。そんな状況のなかで、各局ごとに五輪関連以外で人気を集めた”金メダル級”の番組を、下記のポイントを基準に選出してみた。

・7月24日から8月7日までに放送されたNHK以外の民放各局のニュース・情報番組・スポーツ関連以外の番組

・午前9時から午後10時までにスタートした、放送時間30分以上の番組

・平均世世帯視聴率

・放送枠の前4週平均視聴率との比較

・同時間帯の視聴率の占拠率

(*以下のデータはすべてビデオリサーチ調べ、関東地区の平均視聴率)

■日本テレビ

お茶の間のファミリー層に浸透している番組は五輪期間中でも数字を落とすことがなかった。

『笑点』(7月25日、9.3%)、『有吉ゼミ 真夏のチャレンジグルメ2時間SP』(7月26日、10.7%)、『ぐるぐるナインティナイン2時間SP』(7月29日、9.2%)、『秘密のケンミSHOW極』(7月29日、10.5%)は、いずれの番組も時間帯における占拠率は13%台後半から16%台に達した。

さらに、クイズバラエティー番組『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』は7月30日が8.9%、8月6日が8.6%と堅調に推移。

その中でも特に目立ったのが、『ヒューマングルメンタリーオモウマい店』(8月3日)の躍進だ。

「『オモウマい店』の視聴率は12.0%で前4週よりも伸ばしました。制作は中京テレビ。今年4月に制作費カットのあおりを受けて打ち切られた『火曜サプライズ』の後釜としてスタートしましたが、ここに来てなかなかの”当たり番組”になってきました。長年、視聴率三冠を維持している日テレの強さは、こういう新しい切り口のバラエティ番組が途切れないことですね」(スポーツ紙放送担当記者)

■テレビ朝日

中継した五輪種目が大当たりして高視聴率を連発した。しかし、五輪取材班の『飲み会問題』ですべてが台無しに・・・・・・。その一方で、トークバラエティ番組『アメトーーク!』は7月29日が5.3%、8月5日が7.3%と数字を伸ばし、高い占拠率を記録。

日曜のレギュラー番組は安泰で8月1日には『相葉マナブ』が12.9%、『ナニコレ珍百景』が11.2%、『ポツンと一軒家』が14.7%をそれぞれマークした。

しかし〝金メダル級〟はあの人気ドラマシリーズの再放送だった。

「水谷豊さん主演の『相棒』は鉄板でしたね。視聴率は5%台から7%台で、同時間の各局の報道情報番組にまったくひけを取らなかった。日によっては同時間帯の占拠率が20%に達することもありました。うちの五輪期間中の好調は『相棒』の人気に後押しされましたね」(テレ朝関係者)

■TBS

五輪期間中、各局が連ドラの放送を中断する中、鈴木亮平(38)主演『TOKYO MER~走る緊急救命室~』は7月25日が10.1%、8月1日が10.8%でいずれも2ケタを突破した。

8月5日はいずれも人気バラエティ番組の『プレバト!』が9.6%、『ニンゲン観察バラエティモニタリング』が8.3%を記録したが、さらにそれを上回る番組があった。

「7月29日に放送の『笑える!泣ける!動物スクープ100連発』はどう考えても穴埋め程度の企画。にもかかわらず、10.2%を記録。五輪期間中でも動物ものは〝最強コンテンツ〟だったようですね」(TVライター)

■テレビ東京

所ジョージ(66)のレギュラー番組の特番『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!スペシャル』(7月30日、7.4%)、長寿番組『開運!なんでも鑑定団』(8月1日、6.3%)は安定の数字だったが、五輪関連以外で最も数字を取ったのは意外な番組だった。

「7月27日に放送された『激撮・警察密着24時!』は7 .8 %。五輪期間中、全国の警察官が東京五輪の警備に借り出されていましたが、そんな警察官たちも多少は報われたのでは」(民放テレビ局関係者)

■フジテレビ

すっかり勢いを失っているフジテレビだが、五輪期間中も関連以外の番組は数字が取れず……。

目立ったのはよく当たると話題になっている占いバラエティー番組『突然ですが占ってもいいですか?』(7月28日、7.0%)のほか、『人志松本の酒のツマミになる話』(同30日、6.5%)、『ザ・ノンフィクション』(8月1日、6.5%)だったが、唯一〝金メダル級〟となったのはあの人気MCの番組だった。

「『バイキングMORE』のMCとしてフジの〝昼の顔〟として君臨する、坂上忍の冠番組『坂上どうぶつ王国』(8月6日、7.9%)が数少ない健闘した番組でしたね。それ以外は苦戦した番組が多く、いかにフジが五輪頼みだったかが明らかになりました」(前出・放送担当記者)

五輪以外の番組の数字、各局の底力が露わになったーー。

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