奇抜すぎる…!渋谷区に出現「デザイナーズ公衆トイレ」の使い心地
渋谷区発 東京の新スポット! 隈研吾、安藤忠雄、佐藤可士和、NIGOⓇら 超一流クリエイターが参加
巨大な木のオブジェ、浮かぶ半球体……。今、渋谷区内に続々と出現している謎の建造物。その正体はなんと、公衆トイレなのだ。日本財団が主導するプロジェクトで、16名の一流クリエイターが参加し、’22年3月末を目途に17ヵ所に斬新すぎるトイレがオープンするという。
鍋島松濤公園
隈 研吾




早速、本誌記者は隈研吾氏デザインのトイレ(上写真)を訪問した。最大で高さ4mの巨大な杉板の間を抜けると、5棟のトイレが出現。室内にも切り株がちりばめられており、杉の香りが立ち込めている。用を足しながら森林浴気分まで味わえるという大変贅沢な空間だ。
有名クリエイティブディレクターの佐藤カズー氏が建てたトイレには最新テクノロジーが用いられている。入り口にあるQRコードをスマホで読み込み、専用サイトへアクセスする。「Hi Toilet!」と呼びかけてから「扉を開けて」と話しかけると扉がオープン。「水を流して」など要望を伝えると、その通りにトイレが動くのだ。ちなみに「音楽を流して」と呼びかけると、ムーディーな音楽が流れてくる。選曲は佐藤氏の好みだろうか。なんともおしゃれである。
日本財団の担当者に企画に至った経緯を聞いた。
「怖い、汚い、臭い、暗いといった公衆トイレのイメージを変えることで、住みやすい街を作れると考えました。実際に夜でも安心して使えるようになったなどの反響をいただけ、嬉しく思っています」
渋谷を訪れた時は一休みしてみては?
七号通り公園
佐藤カズー



神宮通公園
安藤忠雄




恵比寿駅西口
佐藤可士和




恵比寿公園
片山正通/WONDERWALL(R)



代々木八幡
伊東豊雄




代々木深町小公園
坂 茂




神宮前
NIGOⓇ



『FRIDAY』2021年9月3日号より
PHOTO:結束武郎