吉永小百合 NHK番組で橋幸夫と共演もデュエットしなかったワケ | FRIDAYデジタル

吉永小百合 NHK番組で橋幸夫と共演もデュエットしなかったワケ

芸能リポーター・石川敏男の芸能界”あの出来事のウラ側は……”

  • Facebook シェアボタン
  • X(旧Twitter) シェアボタン
  • LINE シェアボタン
  • はてなブックマーク シェアボタン
現在のトップ女優として活躍する吉永小百合。だが、歌手としてはもうテレビでは見られないのか…
現在のトップ女優として活躍する吉永小百合。だが、歌手としてはもうテレビでは見られないのか…

《芸能リポーター・石川敏男の芸能界”あの出来事のウラ側は……”》

先日、作曲家・吉田正さんの生誕100年の特別番組がBS・NHK『新・BS日本のうた』で放送された。ドラマ『赤胴鈴之助』の頃から大ファンだったオレは、小百合さんの歌声が聞けると数日前からワクワクしていた。

記者などのマスコミ関係者の中には小百合さんのファンも多い。いわいる“サユリスト”と言われる人たちだ。現在は会社役員になった記者もいるが、定年を迎えた記者のみなさんも多い。

だから当時、小百合さんが出演してきた映画、ドラマが、ほかの女優さんの作品よりも多く、それも大きな記事になってきたのも事実。いまの若い記者のサユリストは、先輩から命じられて取材に言ったら、ファンになってしまったという人もいる。

若い人たちも、小百合さんの魅力に引き込まれてしまう。とにかく優しい。

そして、インタビューには目を見てしっかり答えてくれる。今でも記者にファンが多いのは、小百合さんの人柄だろうな。

オレは同じ映画会社の松竹に入社し、素敵な岩下志麻さんや桑野みゆきさんらがいた。だが、小百合さんのいた日活に入ればよかったと思ったこともあった。子役時代に

「腹から声を出しなさい」

と、制作者からアドバイスを受けた小百合さんは、発声練習のために『ひばり児童合唱団』に入団する。歌手になるためではなかったと聞く。それから3~4年後に『寒い朝』を発売する。

吉田学校の生徒になった時だ。彼女の可憐な歌声は、町中にあふれ出す。

そして決定的になったのが、橋幸夫さんと歌った「いつでも夢を」だった。ビクターの大プロデューサーの

「吉田先生、小百合さんと橋君のデュエット曲を出しましょう」

と言う言葉に、吉田さんがOKして作られることになった。

発売することは決まったが、超売れっ子歌手の橋さんと超人気女優・小百合さん。過密スケジュールに二人の時間が合わなく、レコーディングは別々に行われたという秘話も。小百合さんには、吉田さんに言われた一言がいまだに残っているという。

「小百合ちゃん、生きるって大変なんだよ。これからもしっかり生きて」

年を重ねて、ますます魅力的な小百合さんが『寒い朝』をどう歌うのだろうか? との思いが募った。しかし、小百合さんの歌唱場面はなかった。

『寒い朝』は小百合さんの前で、歌手の城南海(きずきみなみ)さんが歌った。吉田さんの思い出などは、女優さんらしくナレーションで務めていたが、歌を聞きたかったオレには、不満足だった。

エンディングで、橋さん、五木ひろしさん、坂本冬美さん、市川由紀乃さんらと『いつでも夢を』を歌っていたが、聞きたかったのは、やはり橋さんとのデュエットだ。

女優として活躍している小百合さんが、今後『寒い朝』『いつでも夢を』をテレビで歌うチャンスはないのかな。小百合さんと橋さんがそろったせっかくの機会なのに新聞記事にならなかったのは、やはりデュエットシーンが無かったからだろうな…。

  • 石川敏男(芸能レポーター)

    ‘46年生まれ、東京都出身。松竹宣伝部→女性誌記者→芸能レポーターという異色の経歴の持ち主。『ザ・ワイド』『情報ライブ ミヤネ屋』(ともに日本テレビ系)などで活躍後、現在は『めんたいワイド』(福岡放送)、『す・またん』(読売テレビ)、レインボータウンFMにレギュラー出演中

  • 写真共同通信

FRIDAYの最新情報をGET!

Photo Selection

あなたへのおすすめ記事を写真から

関連記事