女優兼社長・柴咲コウの魅力あふれる「ラフファッション」
14年ぶりに『ガリレオ』にも復活 30代最後の日はTシャツ、ビーチサンダル姿でショッピング
Tシャツにデニムの短パン、素足にビーチサンダル……クールなイメージの柴咲コウ(40)のここまでリラックスした姿は、かなりレアかもしれない。
8月4日午後、柴咲がフラリと現れたのは、都内にあるトランクルームだった。
部屋着のようなファッションに身を包み、台車を使って荷物を運び込み始めた。スタッフとともに1時間弱かけて作業を終えるとクルマに乗り込んで発進。オーガニックの食料品が充実した高級スーパーに立ち寄った後、走り去っていった。
実は、この日は彼女が40歳となる誕生日の前日だった。穏やかなオフを過ごしていたのだろう。
「翌日はファンクラブの会員に向けて、オンラインイベントを開催していました。節目の年を迎えて、本人はバリバリ仕事をしていきたいと意気込んでいるそうですよ」(大手芸能プロ関係者)
柴咲は’16年に自らが代表取締役を務める会社『レトロワグラース』を立ち上げ、実業家としても活動中だ。レトロワ社では彼女のファンクラブ運営や音楽事業のほか、アパレルや雑貨をオンラインで販売している。
トランクルームで柴咲が着ていたシンプルなTシャツも、自身がプロデュースしたアパレルブランドの商品で価格は9900円である。
「レトロワ社では、サスティナブルをポリシーに柴咲さんがこだわり抜いたアイテムを扱っているのですが、値段がやや高いんです。そのため20〜30代のファンはなかなか買えない。オンラインショップに彼女がモデルとして登場してくれれば売れ行きも違うと思うのですが、女優業と社長業は別人格と考えている柴咲さんはそれはしないそうですね」(同前)
レトロワ社は従業員10人弱で、’19年12月期の決算は1億1038万円の赤字、’20年同期でも6806万円の赤字となっている。
柴咲は同社の社長兼所属女優である。’22年に映画版の最新作が公開される人気シリーズ『ガリレオ』のヒロインに14年ぶりに復帰するが、これは会社の赤字を改善するためでもあるだろう。
「柴咲さんは歌手としても全力投球したいという考えなんです。『ガリレオ』のオファーを受けたのも、主題歌あるいは劇中歌を担当できるからでしょう。新しいヒット曲があれば印税収入もそうですし、レトロワ社が主催するライブやツアーの集客もしやすくなります。やはり同社の売り上げは柴咲さんの芸能活動がメインです。それは彼女自身もよくわかっていることだと思います」(柴咲の知人)
経営者としてはまだ6年目。40代となった名女優の手腕に期待したい。



『FRIDAY』2021年9月3日号より
撮影:齋藤雅昭