「スクープ写真で辿る」ドン・ファン事件 須藤早貴被告の今
上半期を揺るがしたミステリー 殺人&覚醒剤取締法違反で起訴されてから3ヵ月 現在は和歌山県内で勾留中
須藤早貴被告(25)が5月19日に殺人罪で起訴されてから約3ヵ月が過ぎた。野崎幸助氏(享年77)の生前から豪遊生活を送ってきた彼女だが、どうやらそのツケを今になって払わされているようだ。
「逮捕後、早貴被告は『弁護士費用がない』と言い出し、しばらく弁護士が決まらなかった。その後なんとか弁護士を見つけたようですが、作戦がまとまらないのか、保釈申請すらされていません。これだけの注目事件ですから、不当逮捕を主張するなど何らかの動きがあるはずなんですが……」(全国紙和歌山担当記者)
沈黙を続けているのは早貴被告だけではない。和歌山県警にもまったく動きがないという。
「当初から『証拠がない』と言われてきましたが、新たな証拠が見つかったという話は聞こえてきません。逮捕後に頻繁に行った野崎氏の会社関係者や遺族の聴取でも、聞いたのは被告の印象や野崎氏との夫婦関係ばかり。早貴被告が悪妻だったという印象と状況証拠だけで、裁判に臨むつもりなのかもしれません」(同前)
挙げ句の果てに、ドン・ファン事件の捜査を担当していた刑事が東京出張中に女性を盗撮した容疑で8月12日に書類送検された。これにより、捜査員の士気も著しく下がっているという。
「この調子では裁判がいつ始まるかわかりません。開始まで1年以上かかるのは間違いないでしょう」(和歌山県警関係者)
ドン・ファンの無念が晴らされるのは、まだまだ先になりそうだ。
『FRIDAY』2021年9月3日号より
- PHOTO:小松寛之(1、7枚目) 加藤 慶(10、11枚目)