46歳だいたひかるが語る奇跡「乳がんを乗り越えて妊娠するまで」 | FRIDAYデジタル

46歳だいたひかるが語る奇跡「乳がんを乗り越えて妊娠するまで」

出産予定日は1月末

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現在のだいたさんは安定期に入っている

「今年、本当は単独ライブをやりたかったんです。でも、コロナもありますし、お腹が大きい状態でやるのはリスクが高いので、産まれてからですかね」

微笑みながらそう語るのは、今年5月、第一子妊娠を発表した、だいたひかるさん(46)である。高齢出産というだけではない。乳がん治療を経ての妊娠発表となったので、世間の大きな話題を呼んだ。

2013年、だいたさんはアートディレクターの小泉貴之氏と結婚直後に、不妊治療を開始した。

「私の場合、不妊だったからではなく、当時、すでに38歳で、“卵子の老化”が大きな話題なっていたこともあり、自分は大丈夫なのか、そういう気持ちでクリニックに行ったんですね。それから、タイミング療法、人工授精とステップアップしたのですが、中々上手くいかない状態が続きました。最初は軽い気持ちで行ったのに、本格的に不妊治療することになったのです。

私、日本の性教育が問題あると思うんですね。いかに子どもを作らないかということは徹底して教えるのに、子どもを作ることに関しては、まったく教育していない気がします。子どもを作ることがこんなに苦労することなんだって、結婚してから知りましたし、30歳を超えてから知るなんて遅すぎると思います」

だいたさんは、成人式に記念品として卵子老化の冊子を渡すだけの日本の性教育に警鐘を鳴らす。彼女はその後、体外受精にステップアップしたのだが、治療を開始した直後、乳がんが発覚した。当時のことをだいたさんはこう振り返る。

「終わったなって、目の前に人生のゴールが見えましたね。最初の頃は知識がなくて、がんにステージがいくつあるかも知らない状態だったので、先生と話していても、外国人と喋っているようで、ぼーっとしていました。先生は全摘も温存手術もできるとおっしゃっていましたが、知識がないので、先生に『オススメは?』って聞いていました。居酒屋の注文みたいですよね(笑)」

その後、再発リスクを考え、医師の進めで右乳房の全摘を決意する。

「夫からも再発のリスクを減らした方がいいと言われて、全摘を決意しましたが、手術の前は『寂しいなぁ』『やっぱり変な感じなのかなぁ』って思ってました。助さん格さんじゃないけどいつも一緒にいたわけですから。でも、時間が経ってくると自分でも胸のしこりがわかるんですね。これはやっぱり取ったほうがいいなと。なんとなく、見える場所でもないし、ビキニを着る予定も需要もないんで、商売道具ではないですしね(笑)」

今でこそ、笑顔で振り返ってくれたが、当時のことは衝撃過ぎてあまり思い出せないのだという。普通であれば、病気のことを公表するのは気が引けるが、2016年に全摘したことを発表すると、大きな話題となり、多くの乳がんと闘っている女性たちを勇気づけた。

不妊治療を一端、中断し、乳がん治療に専念することを決意したが、当然ながら、それもまた平坦ではなかった。

「抗がん剤治療をしているときは、毛という毛が抜けてハゲ散らかって、落ち武者のようになりましたね。それに、がん治療って痩せるイメージですが、逆に私は太ったので、マラソンとかしていました」

半年の抗がん剤治療が終了し、経過観察に入ったが、2019年3月に乳がんが再発。25日間の放射線治療を受けたのち、その後も定期的に検査と薬の注射を行っていたが、2020年10月に不妊治療再開することを決意した。乳がん治療を辞めることは、再発のリスクも増加する。それでも不妊治療を再開した理由は、ある強い思いがあったからだと話す。

「がんの発転移率は30〜40%上がるといわれていますね。でも、死んでもやってみたいことがあるのは幸せなことかなって思ったんです。年齢とともに夢って無くなってっていくじゃないですか、45歳にもなって夢を見ることができた。夫の小さいときの写真を見ていて、こんな子供が産みたいっていう夢を持ったほうがいいなって」

夢を叶えるべく、不妊治療を再開し、凍結していた最後に残っていた受精卵を移植。そして、待望の第一子をさずかった。出産予定日は来年1月30日だ。

「生まれてくる子どもには『人生を楽しめよ』って言いたいですね。私も自由に生きてきたので、子どもも自由に好きなことして、個性を活かして生きていって欲しいなって思います。私もこれからは子どものために生きるっていう方向に変わったので、すごく楽しみですね」

だいたさんにはすでに母親としての顔が見え隠れしていた。母としてまたテレビで「どうでもいいですよ~」とカムバックする日は来るのだろうか?

「私、単独ライブって今まで1回しかやったことなくて、23年ぶりに、母になって単独ライブをやってみたいですね。子どもが小さいうちは、私自身もテレビは難しいのかなっていうのもあります。テレビってすごいパワーを使うんですよ。若いときは対応できましたが、今は、自分のペースでできるブログが合っていますね」

精力的にブログを更新しているだいたさん。日々の暮らしがユーモラスたっぷりに語られ、飾らない言葉が共感を呼んでいる。育児日記が楽しみだ。

  • 取材・文中西美穂

    ジャーナリスト。不妊治療によって双子を授かり、次男に障害があることがわかる。自身の経験を活かし、生殖補助医療、妊娠・出産・育児、障害・福祉を中心に取材活動を行う。障害児を持つ親のオンラインコミュニティ「サードプレイス」や産科医療補償制度を考える親の会(https://mwi86.crayonsite.net/)を運営する

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