菅続投へ「わかってるよな」の党内恫喝…自民総裁選のヤバイ内実 | FRIDAYデジタル

菅続投へ「わかってるよな」の党内恫喝…自民総裁選のヤバイ内実

「菅に刃向かうなら9・14解散」で深い亀裂が

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自民党総裁選は9月17日告示、29日投開票が決まった。

自民総裁選の日程が決まった。二階・安部・麻生は「菅推し」で一致。党内若手からの反発を抑えるため、「恫喝」を繰り広げているという 写真:つのだよしお/アフロ

今のところ正式に出馬表明したのは岸田文雄前政調会長ひとり。候補は「続投」を目指す菅義偉首相、ほかに高市早苗元総務相、下村博文政調会長が「強い出馬意欲」を示している。

一方、次の総理候補として常に人気NO.1の石破茂元幹事長、野田聖子幹事長代理、そして令和の運び屋・河野太郎規制改革担当相などが取り沙汰されている。自民党長老議員が言う。

「石破は前回で総裁選4連敗、派閥会長を辞することになった。20人の推薦人は集まりそうもない。初の女性宰相が期待された野田は、頼りの二階幹事長が菅続投に躍起で、野田の面倒を見きれなくなっている。放置状態だね。河野は菅内閣の主要閣僚だし、副総理である麻生の派閥にいるから、今回の出馬は難しいだろう。

ただ、麻生派内も実は『派閥として菅首相支持』でまとまってはいない。それどころか、河野太郎を担ごうという勢力が十数人規模に拡大している。総裁選開票日まで何が起きるかわらない波乱要因がある」

自民党内では、総裁選に向けすでに激しい権力闘争が繰り広げられているのである。数の力で押し切れると考えていた二階幹事長だが、1年前の「安倍政権から菅政権」では、雪崩をうって菅支持を表明した各派閥が、この度は態度保留で「様子見」を決め込んでいるのだ。1にも2にも、新型コロナ感染状況がどうなるのか、ほぼ全国に蔓延した感染爆発の推移を見守っていなければならないからだ。

「新規感染者が東京40005000人、大阪3000人といった状況が続くのであれば、菅首相は総裁選出馬を見送る可能性さえありますからね。それでも菅続投とすれば、衆院選挙はバンザイ突撃となって、過半数を割り込む大敗だってあり得る。オセロゲームのように勝敗が簡単にひっくり返っていく小選挙区の怖さは、あの民主党政権誕生の時に体験しているのですから」(自民党有力者)

慎重・日和見の岸田が立った理由

いち早く立候補を正式表明した岸田文雄は、新型コロナ対策に全力を注いでいる菅義偉首相に敬意を示しながらも、こう語った。

「国民の声が政治に届いていないのではないか。私はこの10年、国民の声をノートに書き留め30冊になった。政治がやらなければならないことはこの小さなノートの中にあると考え、総裁選挙に出馬することを決意しました」

重鎮に付き従う姿は「若手」のようにも見えるがすでに64歳。派閥の2番手が台頭していくなか、「これが最後のチャンスかも」という声も少なくない。

恫喝と人事で懐柔の「北風と太陽」作戦

一方、横浜市長選挙でまさかの大敗を喫した菅首相。地元横浜でも、選挙ポスターはちぎれ、落書きされ、厳しい批判がなお鬱積しているのが見て取れる。

「菅・二階陣営は、細田派97人、麻生派53人、竹下派52人、二階派47人、石原派10人に加えて無所属議員の抱き込みによって国会議員票はすでに300票を固めたと豪語しています。しかし、安倍・麻生は派閥をまとめきれていない。無所属議員に対しても『対立候補を立てるなら914日に解散総選挙にするつもりだ。そのことを重々理解した上で行動しなさいよ』という恫喝まがいの電話が入ってます。反体制議員の封じ込めを強化していますね。

横浜市長選挙以降、二階さんは幹事長室に籠もってあっちこっちに電話をかけまくっていました。菅首相は『党にすべてを任せる』という心境でしょうが、簡単に再選できる状況ではありませんね」(自民党県連の幹部)

菅陣営はこうした党内状況に二の矢三の矢と攻撃を準備している。閣僚経験者が証言した。

「総裁選日程が決定した今、執行部はメンツをかけて菅続投の秘策を繰り出してくる。解散カードだってすでにちらつかせていますから。さらに、緊急事態宣言の延長。そうなったら、総裁選をフルスペックではできないというもっともらしい理由をつけて菅に有利な総裁選を仕立てるでしょう。選挙後の改造内閣人事でカラ手形が乱舞しているのも、露骨な懐柔工作です。

かつての自民党には、例えば『田中角栄から三木武夫』というような大きな振り幅がありました。党内でも、考えの違いがあったし、それが政策の違いに現れた。しかし今の自民党にはそれがない。安倍長期政権は自民党を本当に腐らせてしまった。これでは、民主政治と言えません」

国会議員票383、党員票383、総数766票。菅陣営が300を超える議員票を固めているのなら党員票が80票余りあれば過半数超えで「続投」だ。自民党の良識がどう示されるかは、総裁選の結果を待つほかない。

が、いずれにしても、その後の総選挙で国民の審判を受けることになるのだ。大幅な議席減が予想されている今、「総選挙より目先の総裁選」にうつつを抜かしているときではない。今、国民は「不自由民主党」の党内政治を冷静に見ている。

  • 取材・文岩城周太郎写真つのだよしお/アフロ

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