金正恩が激怒して「宴会部長を処刑」驚きの理由 | FRIDAYデジタル

金正恩が激怒して「宴会部長を処刑」驚きの理由

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軍幹部を従え演舌をする金正恩氏。指導者の前では周囲の人間は極度の緊張を強いられる(画像:KNS/KCNA/AFP/アフロ)

「脱北者で韓国紙『東亜日報』記者のチュ・ソンハ氏が、最近公開した自身のYouTubeチャンネルで興味深いことを語っています。朝鮮人民軍総政治局の『38部』という組織についてです。日本人には馴染みの薄い名前ですが、北朝鮮内ではとても重要な部署なのだと」

『デイリーNKジャパン』編集長の高英起氏が語る。韓国の有名記者が、わざわざ自身の動画で解説したという北朝鮮の「38部」。何が重要なのだろう。高氏が続ける。

「似たような部署で『39部』がありますが、こちらは指導者・金正恩氏の資金を管理するセクション。チュ記者によれば、『38部』は金ファミリーが利用する『特閣』『招待所』と呼ばれる邸宅や別荘の担当だそうです。

『招待所』は平壌を中心に、全国に数十ヵ所あると言われます。金正恩氏が家族や幹部とパーティを開くこともあれば、大切な話し合いが行われることもある。国のトップが極秘に使用する施設のため、軍が管理に当たっているとみられます。『招待所』のスタッフはすべて軍人。パーティで歌や踊りを披露する『喜び組』の女性たちも、軍に所属しています」

緊張から解放され酒を……

「38部」のトップは、金正恩氏にとって「宴会部長」のようなポストだ。極秘事項を見聞することもあり、代々信頼を得た人物が就任している。軍内の階級は中将レベル。その最重要幹部の一人A氏が、金正恩氏の逆鱗に触れ処刑されたという。

「事件当日、金正恩氏は夫人の李雪主(リ・ソルジュ)氏と2人で平壌市内の『招待所』を訪れていたそうです。食事や酒を楽しみ、夜10時ごろ帰宅したとか。

A氏は『38部』のトップとして、金正恩夫妻に粗相があってはならないと相当気を遣ったでしょう。夫妻が帰ると、ようやく一安心。スタッフを集め高級料理や酒を振る舞い、リラックスした様子で慰労したそうです」(高氏)

極度の緊張から解放され、A氏は酒が進んでしまったのかもしれない。用向きは不明だが、金正恩氏が深夜にA氏に電話。だが不幸にもA氏は前後不覚で、電話に出られなかった……。

「指導者からの電話を拒否することは、到底許されません。金正恩氏の機嫌も、かなり悪かったのでしょう。その夜のうちに軍がA氏を連行。無残に処刑されてしまったそうです」(同前)

この一件で、「招待所」のスタッフは「ミスをしたら次は我が身」と気を引き締めたことだろう。より真摯に、業務をこなすようになったかもしれない。だが高氏は、A氏の処刑は諸刃の剣だと考える。

「自身の身に危険がおよびかねませんからね。金正恩氏の居場所や行動パターンは、北朝鮮国内でトップシークレットです。『38部』のスタッフは、その秘密事項を知っている数少ない人たち。処刑などの恐怖に耐えかね外国に機密情報をわたせば、大変なことになります。朝鮮半島情勢が急転した場合、米国や韓国が独裁者である金正恩氏を容易に排除できることになるんです」

独裁指導者である金正恩氏は、酒席後の判断一つにも慎重さが求められる。一時の激情に流された行動が、命とりになりかねないのだから。

  • 写真KNS/KCNA/AFP/アフロ

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