元横綱・輪島さんの葬儀 原辰徳、とんねるず他、著名人が大集結
みんなに愛され続けた70年
|スポーツ
土俵を模した祭壇に祀られたのは、横綱時代の輪島大士(ひろし)さんの勇姿だ。享年70。下咽頭ガンや肺ガンによる衰弱で、10月8日に亡くなった――。
青山葬儀所(東京都港区)で行われた通夜・葬儀には、原辰徳や「とんねるず」、花田虎上(まさる)らスポーツ、芸能界をはじめ八角理事長など角界の著名人も多数集結した。相撲評論家の中澤潔氏が語る。
「プロレスラーやタレントとして活躍した輪島さんに、理事長ら大勢の相撲協会幹部が線香をあげにきていました。普通、協会を去った人間に対しては『もう関係ない』と冷たくなるものです。輪島さんが愛され続けた証拠でしょう」
輪島さんは、型破りな行動でもファンを魅了し続けた。中澤氏が続ける。
「稽古終わりに、よく部屋近くの青梅街道をランニングしていました。力士はすり足が基本なので、走るのはよくないというのが角界の常識。学生相撲上がりは見下されていた時代ですから、日大出身の輪島さんなりの反骨精神の現れでもあったのでしょう」
輪島さんは勝ち星にちなんだ673個の風船に見送られ、天国へ旅立った。
















PHOTO:蓮尾真司