フィリピン国民が熱望…!マニー・パッキャオ大統領が誕生する日 | FRIDAYデジタル

フィリピン国民が熱望…!マニー・パッキャオ大統領が誕生する日

すでに自宅前には〝パッキャオ詣で〟の大行列が 復帰戦は不運の判定負けも、次のステージへ意欲を見せた

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ブランクを感じさせない動きで1万7000人の大観衆を魅了するも往年の爆発力は不発。進退は9月中に発表する
ブランクを感じさせない動きで1万7000人の大観衆を魅了するも往年の爆発力は不発。進退は9月中に発表する

「今夜は足が重く、動かなかった。ハードな練習を重ねたからか……もう若くはないのでね。本音では、まだ闘いたい。でも、自分の身体を考えなければ」

8月21日、ヨルデニス・ウガス(35)の持つWBA世界ウエルター級タイトルに挑み、判定負けを喫したマニー・パッキャオ(42)は試合後、そう語った。

赤貧に喘(あえ)ぎながら14歳でボクシンググローブを握り、2年後の’95年にプロデビュー。’01年に米国進出を果たしてからは、その時点で最強の敵と闘い続けた。マイナータイトルも含めて8階級を制した。本場アメリカで小柄なアジア人が20年近くもトップの座に君臨するという、前代未聞のスーパー王者であった。

「そんなパッキャオも42歳。今回は2年ぶりのファイトだった。身長で9㎝、リーチで5㎝上回るウガスの懐(ふところ)に飛び込めない。かつて、米メディアが『TSUNAMI』と評した連打や、爆発的なスピードのステップインは、消え失せていました」(現地で取材したノンフィクション作家の林壮一氏)

今回、ケガで試合の11日前に急遽(きゅうきょ)、対戦相手が変わるというアクシデントがあった。まだまだやれると見る向きもあったが、パッキャオは「この試合が最後となるかもしれない」と繰り返した。それは彼の興味が「次なる戦いの場」に向けられているからに他ならない。

CNNフィリピンは「パッキャオは来年の大統領選に出馬することが確定している」と報じた。’13年6月から3年間、フィリピン中部のバコロド市長を務めたモニコ・ペンテベラは7月23日、「パッキャオはすでに大統領選に向けた準備に入っている」と明言している。

「フィリピンにある彼の自宅前には連日、人々が列をなしています。『政治家として地元の声を大切にしたい』と公言している次期大統領候補に挨拶、あるいは陳情しようと〝パッキャオ詣(もう)で〟が始まっているのです」(パッキャオの知人)

フィリピンの国民的英雄として下院議員に当選したのは’10年。2期を終え、’16年からは上院議員24名の一人となっている。試合後、正式な引退や出馬表明は避けたが、彼の中でネクストラウンドのゴングは鳴らされているようだ。

政治家らしく外交に熱心で度々、来日。銀座で高級ブランド品4500万円相当を一家で爆買いしたことも(’15年、撮影:結束武郎)
政治家らしく外交に熱心で度々、来日。銀座で高級ブランド品4500万円相当を一家で爆買いしたことも(’15年、撮影:結束武郎)
  • 写真Ryan Hafey/Premier Boxing Champions、結束武郎

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