「不倫疑惑報道」「闇献金騒動」で維新幹部が突然辞任の謎の背景 | FRIDAYデジタル

「不倫疑惑報道」「闇献金騒動」で維新幹部が突然辞任の謎の背景

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松井市長、吉村知事とともに維新の中核を担ってきた今井氏(左)

維新の会副代表を務めた今井豊(64)元大阪府議「突然の辞任」の波紋が広っている。週刊新潮(9月2号)が今井氏の不倫疑惑を本人に直撃取材すると、事実を問いただした記者に対して「闇献金」を告白し、ついには自身のパイプカットまで打ち明け、その後、辞任…。

誰がこんな吉本新喜劇顔負けの“オチ”を予測できただろうか。

一連の騒動に対して維新の会党内からは、「なぜこの時期に、あんなことを口走ったのか」といった怪訝する声も聞こえてくる。たしかに、なぜ今井氏は自ら「闇献金」の疑惑を話し始めたのか……。

「どうやら記者が直撃取材をした際に、奥さんが隣にいらっしゃったようで。それで動揺して、あることないこと話してしまった…というのがことの真相です。党としては総選挙前のこの時期の辞職は当然痛い。『落ち着いたら戻ってきてもらってもいい』と慰留しましたが、本人の意志が固く、府議会などへの挨拶もなくスピード辞任へと至ったという流れです」(維新の会幹部)

懸命に慰留した維新の会としても、今井氏の辞職は想定外だった。そのことは、こんな話からも伺い知れる。

「『闇献金』についても当初は、収支報告書に記載が残っていない昔のものなので、そんなにおおごとにはならないだろう…というのがおよその見方でした。それだけに党本部としては、辞任は全く予測していなかったようです」(大阪維新の会議員)

実は、週刊新潮が今井氏の「不倫疑惑」を報じる前から、一部ではこの件が話題になっていたという。ことの発端は、今井氏の地元貝塚市にバラまかれた怪文書と、女性の部屋に出入りする動画が出回ったことだった。貝塚市の市議が明かす。

「今井さんの自宅周辺や後援会周りなどを中心に、今井さんに対する怪文書が出回ったんです。内容は約10年に渡り、事務員と不倫している…というもの。加えておカネに関する疑惑も綴られていた。さらには女性のマンションに入っていく今井氏の動画も一部で出回りました。もともとそういった話が絶えない人ではあったので特に驚きはなかったですが、一部の議員や市役所周りでも『ここまで撮られていて、大丈夫なのか?』と騒然としました」

何者かが今井氏を尾行するその一部始終が「怪文書」として撒かれた

本誌記者も改めてその動画を確認したが、6月中旬に女性のマンションに3日連続で通い詰める今井氏の姿が記録されていた。あまりに鮮明に行動パターンを把握していた様子から、党内では内部リークを疑う意見も上がっているほどだ。

撒かれた怪文書の一部

今井氏といえば、松井一郎氏らと共に維新の会の創設メンバーであり、幹事長や副代表も務めた重鎮でもある。かつては大阪府議会の議長も歴任し、一部からは「府議会のドン」「影のフィクサー」と呼ばれることもあった。その影響力について、維新の会に所属する大阪府議が解説する。

「党内では日本維新の会代表の松井氏と並ぶ影響力を持つとも言われていました。ただあまり自分から前に出ることを好む人ではなく、2番手のポジションで力を発揮するタイプでしたね。昨年の都構想住民投票の否決を経て、人事権のある幹事長職は若手の横山英幸議員に譲った形です。

それでも、新人候補者の選定などについての影響力は変わらず持ち続けていましたよ。性格ははっきりとものを言い、裏表が少ない人でもある。その反面、派閥づくりに長けた人もあった。自分の所に寄ってくる議員は可愛がり、そうでない議員は露骨に態度を変える。いまの府議会には、今井氏により要職に引き上げられた議員も多いです」

また、自身が“公表”したパイプカット疑惑については、かねてから噂はあったという。維新の会関係者はこう話す。

「若手議員の中には怖いもの知らずで、『今井さん、本当にパイプカットをしているんですか?』と聞いた者も何人かいます。その際は、『ホンマや。もうだいぶ前やけどな!』と話していたそうです」

形式上のナンバー2が抜けたことで、維新の会にどのような影響を及ぼすのだろうか。どうやら本人の気持ちは次のステージへと向かっているという。

「落ち込んでいるのかな、と思いきや意外とあっけらかんとした様子でしたね。今後は自身が経営する経営コンサルタントの会社を頑張っていく、と周囲に漏らしているそうです。本人はもう政治の世界に深く関わるつもりはないようで、『今後は外の世界から政治をみていきたい』と話していました。もちろんウチとしての打撃は大きいですよ」(前出・維新幹部)

今井氏が籍を置いていた府議会についてはどうなのか。先出の大阪府議は、現在の体制には影響はないはずだ、と前提のもとでこう話す。

「府議会にしても維新の会としても、吉村知事体制となり抜本的な若返りを図っていた最中でした。結果的には今井さんの辞任で風通しが良くなるのでは、という期待感もあります。今井さんは昔気質で豪快な人ではありましたが、下の議員への“圧”は強い方だったので…。

特に昨年度の都構想住民投票の際の公明党に対する強引なやり方に対して、『あの人にはついていけない』という若手議員も多く出てきていた。府議の一部でも、『最後の挨拶くらいはすべきだろう』との声もありました。あくまで私見ですが、大局的には大きな影響はないでしょう。それよりも心配なのは、『また維新が不祥事を…』という見方を世間からされることです。いずれにしろ、今後は若手が中心となり盛り上げていくしかないことは間違いない」

急速に世代交代を進める維新の会において、今井氏の辞任に対しては党内でも賛否が分かれている…というのが正直なところだろうか。創設期の重鎮たちが去る中、吉村知事を筆頭とした若手議員の舵取りに一層注目が集まることとなりそうだ。

  • 取材・文栗岡史明写真共同通信

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