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広告キャンセル続くメンタリストDaiGo氏が最も恐れているもの

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YouTube の「スリーストライク制」とは…

2021年8月7日に行ったライブ配信での「ホームレスの命はどうでもいい」発言で大炎上したメンタリストDaiGoに対し、ネットユーザーだけではなく企業からも「ノー」が突きつけられている。

なかでも一番大きな動きは、メンタリストDaiGoがアンバサダー(商品を宣伝するイメージキャラクター、観光大使のような役割)を務めていた「霧島天然水 のむシリカ」を販売する株式会社Qvou(キューボー)の謝罪とCM自粛だろう。

ミネラル成分「シリカ」を含んだ天然水を販売する同社は、2020年4月にメンタリストDaiGoのアンバサダー就任を発表。広告への出演だけでなく、メンタリストDaiGoのライブ配信が撮影されている部屋にさりげなく置いてあるなど宣伝効果は高かったものと思われる。 

しかし、問題のホームレス発言後の8月14日、同社はお詫び文を公式ホームページに掲載。「多くの皆様に不愉快な思いをさせてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます」、「いかなる状況においても差別的発言は許されるものではない」とコメントし、当面のあいだメンタリストDaiGoが出演していたCMはもちろん、広告への起用も自粛すると発表した。 

同社はホームレスの方々への炊き出しの支援や、炊き出しカーへの協力などの支援活動を行っていたにもかかわらず、アンバサダーがその支援対象者の命を否定する発言をしたものだからたまったものではないだろう。 

CMの掲載や広告の起用自粛は当然と言える。

「壁一面の本棚」メーカーもお詫び

また、メンタリストDaiGoのライブ配信でおなじみの壁一面に広がる本棚を製造した株式会社 倉田裕之/建築・計画事務所も、事例として掲載していたメンタリストDaiGoのページを削除。その後、お詫びを発表した。

あの壁一面の本棚は同社の収納家具シリーズ「margherita(マルゲリータ)」であり、ほかのユーザーの事例と異なりメンタリストDaiGoも写真に一緒に写っているという宣伝っぷりだったが、まるごと削除となった。

不思議なことにお詫び文そのものもいつの間にか削除されており、もはやメンタリストDaiGoが「margherita」に関わっていた記録は同社のSNSアカウントに残るのみとなった。

このほか東洋経済オンラインの著者ページからジェネシスヘルスケア顧問、新潟リハビリテーション大学特任教授の肩書が消えていることも確認されている。

ホームページをチェックしてみたところ、ジェネシスヘルスケアからの発表はとくに見つけられなかった。

一方、新潟リハビリテーション大学は「メンタリストDaiGoの任用期間は平成28から30年度までであり、それ以降は一切関わりがない」として、炎上をきっかけにその関係性を否定する発表を行っていた。

前者についてはわからないが、炎上後のメンタリストDaiGoにその肩書を名乗って欲しくなかったことだけはたしかだろう。

今後、メンタリストDaiGoを新たに起用する企業や団体は出てくるのだろうか。しばらくは自粛が続くものと思われるが、発言が発言だけに復活できるかはわからない。

YouTubeの過去動画を数十本削除

ただ、これらのキャンセルよりもメンタリストDaiGoがいま、一番恐れているのはYouTubeチャンネルのBANだろう。

炎上直後は「そんなに助けてあげたいなら、自分で身銭切って寄付でもしたらいいんじゃない?」「言うだけなら誰でもできる」などとTwitterで強がっていたメンタリストDaiGoだが、しばらくしてからチャンネルの動画を数十本も削除(または非公開に)していたことが判明している(ユーチュラ調べ)。

問題の動画を削除するだけならよくあることだが、関係のない動画まで削除するとなるとYouTubeを運営するGoogleからのBANを気にしているといって良いだろう。 

というのも、YouTubeは「スリーストライク制」を採用しており、1回目の違反警告であれば1週間の配信停止だけですむが、最初の警告から90日以内に2回目、そして3回目の違反行為が出されるとチャンネルが削除されてしまうのだ。

例のホームレス発言以外に問題のある動画が残っていた場合、一気に1回目、2回目、3回目とスリーアウトを数えられてしまうため、そうならないよう先に動画を削除したものと思われる。

いまのところGoogleからは何の発表もないが、一連のDaiGo氏の発言は同社の判断では問題ないということなのだろうか……。

  • 篠原修司

    1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりインターネットを中心とした炎上事件やデマの検証を専門にフリーランスのライターとして活動中。

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