世界各地で甚大な被害…「異常気象」がもたらすヤバすぎる未来
特別フォトレポート
温暖化により地球全体がおかしくなっている。雷雨、豪雨、雹、サイクロン、大寒波、砂嵐――
ベルギー『豪雨』
豪雨や猛暑日が増えているのは日本だけではない。写真を見てほしい。世界中で気候がおかしくなっているのだ。
気候変動を評価する国際機関「IPCC」によれば、世界を45のエリアに分けたうち、大雨はアジアや欧州など19のエリアで、高温は全大陸の41のエリアでそれぞれ増加しているという。
「今年だけでも異常気象が目立っています。豪州では3月に100年に一度の規模の洪水がありました。6月には、涼しいはずのカナダ・バンクーバー近郊で50度近い気温が観測されています。7月にはドイツで記録的な大雨が降りました。IPCCの説明では、産業革命前と比較して熱波の発生頻度が約5倍になったとのことです。また、その原因は人為的な活動がもたらした温暖化だと結論づけています」(気象予報士・岡田沙也加氏)
気温が上がれば空気中の水蒸気が増えることになり、必然的に降水量も増えていく。このままでは今後、ますます異常気象が頻発することは確実だ。
「去年、シベリアで約38度の気温が観測されました。北極圏が高温になれば、より温暖化が進む可能性があります。熱を吸収しにくい氷が溶けて、温度が上がりやすい海の面積が増えるからです。現時点で産業革命前と比べると世界の平均気温は1.1度も上昇しています。2040年までにさらに0.4度上昇するという報告もあります。東京なら夏の1ヵ月間が猛暑日になるというイメージです」(岡田氏)
地球が壊れかけている――。
アメリカ『降雹(こうひょう)』
インド『サイクロン』
オーストラリア『大落雷』
トルコ『砂嵐』
アメリカ『大寒波』
ドイツ『豪雨』
『FRIDAY』2021年9月17日号より
- 写真:AFLO