NHK『おかえりモネ』坂口健太郎のセリフが女性の心を掴む理由 | FRIDAYデジタル

NHK『おかえりモネ』坂口健太郎のセリフが女性の心を掴む理由

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都内で撮影を行う坂口健太郎。彼のセリフが話題となっている
都内で撮影を行う坂口健太郎。彼のセリフが話題となっている

NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』に登場する不器用な理系男子、菅波光太郎医師が想像を上回る人気ぶりだ。菅波は主人公のモネが勤めていた森林組合の非常勤医師で、モネが気象予報士になるサポートをする存在。そこからお互い意識し合い始めるものの、どちらも恋愛にオクテでなかなか進展しない、というもどかしさがこれまでの魅力であった。

ところが9月3日の放送回で、事は急展開を見せる。東京を離れて登米に移住するという菅波の言葉にモネが激しく動揺すると、菅波は、それまでの敬語から突然の「どうしたの?」。このひとタメ語で、一気に日本中の女性の心を奪ってしまったのだ。SNS上は「どうしたの砲に日本中がやられましたね笑」「あんな優しい声で“どうしたの”って……、おかえりモネならぬ、おかわりモネです!」などと大盛り上がり。「俺たちの菅波」という言葉まで生まれ、もはや社会現象となりつつある勢いだ。

その、大注目の菅波を演じているのが誰あろう、元祖塩顔男子の坂口健太郎(30)だ。実を言うと坂口は、驚くほど業界内にもファンが多い。多くのイケメン俳優たちを取材していて、イケメンには免疫があるライターにとってすら彼は特別な存在なようで、「坂口君の取材があるときは絶対私にオファーして」と編集者にお願いしている人も少なくないほどだ。

堂々と「自分の感性は面白い」

そんな坂口ファンのライターたちが、今の菅波ブームをどう見ているのか気になり、話を聞いてみた。すると皆が口をそろえて言うのが、「菅波と素の坂口健太郎は、ある意味非常に似ている」というものだった。一体どういうことなのか? 詳しく紹介したいと思う。

「菅波先生はたしかに正論ばかり言って冷たく感じるかもしれませんが、一切人に媚びない。本音しか言わないので誠実な印象を受けますよね。取材で受けた坂口さんの印象も同じで、まさに菅波先生からぶっきらぼうさを差し引いた、という感じです。

私が初めて彼を取材した後、半年ぐらいしてからまた取材する機会があったんです。そのとき『あ、前も……』と私のことを覚えていて、チョコンと頭を下げてくれました。その場では感じよく媚びるタレントさんは多いですが、1回会っただけのライターを次に会ったときも覚えてくれている人は少ない。私の経験では、坂口さんとロンブーの田村淳さんくらいです(笑)。

田村さんは生き残るために相手をちゃんと覚えている、という印象でしたが、坂口さんは本当にただ覚えていたから挨拶をしてくれたというだけで、それ以上でも以下でもない感じ。そんな素朴な誠実さに、『この人は絶対売れる!』と確信したものです(笑)」(雑誌ライター)

また、こんなベタ褒めコメントも聞かされた。

「坂口さんはモデル、俳優として活躍しています。だから取材のとき、今後他にやってみたいことはあるか聞いてみたんです。するとこう話してくれました。『僕、編集者の方から“健太郎は感性が面白いから文章を書いてみるといいと思う”と言われたんですよ。僕自身も文章には興味があるので、何か書いてみたいですね』と。

面白いなと思ったのは、臆面もなく『自分の感性は面白いと言われる』と話したことです。実際、彼は独特の世界観と空気感を持っていて、編集者の言った言葉は本音だと思うのですが、普通は自慢に思われそうだからこんなに堂々と『面白いと言われた』とか言いませんよね。それを、すごいニコニコと嬉しそうに、無邪気に話していて。この人は本当に計算がなくて、何を言っても嫌味のない人だなあと感じたものです。

塩顔というのはあっさりした顔という意味でもありますが、これだけ嫌味のない性格だから、あのあっさりした雰囲気が生まれるんだなあと納得しました」(女性誌ライター)

おそらく、どれだけ“俺たちの菅波”フィーバーが盛り上がろうが、どれだけ自身の人気が爆上がりしようが、坂口健太郎はきっと何一つ変わらないままなのだろう。

  • 取材・文奈々子

    愛媛県出身。放送局勤務を経てフリーライターに。タレントのインタビュー、流行事象の分析記事を専門としており、連ドラ、話題の邦画のチェックは欠かさない。雑誌業界では有名な美人ライター

  • 撮影川上孝夫

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