ロールスロイスだけじゃない ビートたけしを守ってきた高級車遍歴 | FRIDAYデジタル

ロールスロイスだけじゃない ビートたけしを守ってきた高級車遍歴

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ある日の打ち上げのあと、「メルセデス・マイバッハ」に乗り込むビートたけし。頑強な車もまた「殿」の証だ
ある日の打ち上げのあと、「メルセデス・マイバッハ」に乗り込むビートたけし。頑強な車もまた「殿」の証だ

『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)の生放送後に、送迎車で局を後にしようと信号待ちをしていたところ、暴漢に“つるはし”で襲撃されたビートたけし。車内では後部座席に座り、専属の運転手と二人だけだったという。まずは無事で何よりだった。

TBSの敷地内から大通りに出るところで、先頭から2台目の信号待ちだった。たしかに弟子入りを懇願するには、生放送後というのはチャンスだったかもしれない。しかし、その行動はあまりにあさはかだ。

「事件が起きた翌週、同番組でたけしさんは『あまり話せない』と断りながらも襲撃の恐怖を生々しく語っていましたね。容疑者は6月ころにも接触を試みていたそうです。そのときはスキンヘッドだったみたいですね。

つるはしでガラスを割られたとき、破片が飛びちり耳を負傷したことを明かしています。運転手の機転で咄嗟に前の車をかわし、近くの警察署に駆け込んだ。さすがのたけしさんも、リアル『アウトレイジ』な体験には、“殺される、死ぬかと思った”と話しており、しばらくトラウマになりそうですね」(スポーツ紙記者)

そんな“つるはし男”からたけしを守ったのが、強靭なボディを誇る『ロールスロイス・ファントム』という英国が誇る最高級リムジンだ。

要人や貴族が好むだけに、言わずもがな運転席より後部座席がきわめて快適。乗降も楽で、通常ドアとは異なる開き方をする“観音開き”ドアで、後方からも狙われにくい。

新車価格は6000万円近くで、都内で一軒家が買えるほどの価格。さすが“世界のキタノ”だ。排気量は6700ccで460馬力を発揮する価格相応の高スペック。燃費も大排気量だけに約3km/リットルと大食いで、ハイブリッドやEVなどが定着してきたこの時代で、エコとは無縁の代物だ。

維持費も半端でなく、毎年払う自動車税は11万1000円。国産ファミリーカークラスで2~3万円ほどなので、いかに高額かが分かる。保険など諸費用含め年間150万円ほどの費用がかかるといわれている。

「クルマ好きで知られるたけしさんですが、じつはプライベートで自らハンドルを握る姿をほとんど見かけたことがないんです」(週刊誌カメラマン)

節税も兼ねたクルマの収集は、ポルシェやランボルギーニやフェラーリ、ブカッティなど名立たるスーパーカーばかりだった。購入しては塗装やエンブレムなどを自分好みにカスタムし、軍団のメンバーたちに運転させて眺めるのが好きだったようだ。

「当然、仕事へは運転手付きの送迎車で通っていました。10年以上前はベンツのワンボックスカー、いわゆる『Vベンツ』で仕事に通っていたこともありましたね。たけしさんは若手の頃、20年落ちの中古ロールスロイスを350万円で買ったことをネタにしていました。それくらい、ロールスロイスは憧れの1台なのでしょう」(女性誌記者)

かつて仕事を終えクルマに戻ったたけしが、

「ロールスロイスのエンブレム(羽ばたく女神)が盗まれた」

と血相を変えたことがあった。このころから盗難防止のため、エンブレムは触れると一瞬にしてフロントグリルに格納されるシステムを装備。それを知らずに“盗まれた”と騒いだエピソードは有名だ。

「‘18年にたけしさんは『オフィス北野』を退所し、その前後にはファントムよりも少し安価な『メルセデス・マイバッハ』に乗り換えました。とはいえ、マイバッハはベンツよりも高級仕様で、一般的には価格も2000万円~3000万円。だがファントムよりも車高が低く、たけしさんが乗降時に屈む姿勢がややキツそうでしたね」(前出・カメラマン)

そんなこともあってか、しばらくすると再びファントムに乗り換え現在に至っている。‘20年ころにはメルセデス・ベンツのSUVを送迎車にしたこともあったが、襲撃者からたけしを守ったのは、ファントムだった。こうした「頑強な車」に乗り続けてきたのは、ステータスを見せる意味もあったのだろうが、人気者ゆえの危険やトラブルから身を守るための意味も大きかったはずだ。

人気者が高級車に乗るのは、決して見栄えだけの理由ではなかったことが、今回の一件で証明された。同時に、こんな一件はもう起こらないことを願うばかりなのだが…。ちなみにファントムといえば、志村けんさんも所有していた。芸能界で天下を取った“殿”たちに、こよなく愛される車なのだ――。

  • PHOTO山田宏次郎

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