「余命宣告」を受けた織田無道が「超能力セミナー」に通っていた! | FRIDAYデジタル

「余命宣告」を受けた織田無道が「超能力セミナー」に通っていた!

かつて「霊能者」として一世風靡した男が通うセミナーの中身

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病状を赤裸々に明かす織田無道。近年は住職をしながら、魚などの養殖ビジネスで生計を立てていたという
病状を赤裸々に明かす織田無道。近年は住職をしながら、魚などの養殖ビジネスで生計を立てていたという

10月20日夜6時、東京・品川区の会議室では、『日本沈没・最後の審判』と銘打たれた「超能力セミナー」が開かれていた。講師である”超能力者”高山右近大夫長房氏が、「地球は滅亡が始まっています。2023年の8月には大地震が来る」と語ると、50人ほどの参加者たちはうなずきながら聞き入っている。

そんななかに一人、一際熱心にメモを取る坊主頭の男性の姿が。強面(こわもて)にゴツゴツしたネックレスをつけ、手首には数珠……’90年代に一世を風靡した”霊能者”織田無道(むどう)(66)その人だ。

織田無道は、’02年に宗教法人の乗っ取りを図り虚偽の登記変更を行ったとして逮捕。以来、メディアからは姿を消していた。その男が、いったいここで何をしているのか。

「実は織田さんは、末期がんなんです。高山先生の超能力の噂を聞きつけ、『どうしてもお話を聴講したい』と、セミナーに参加を申し込んできた。高山先生はがんの治癒にも精通していて、多くの有名人に施術をした経験がありますからね」(セミナー関係者)

講義の途中には、講師の高山氏が最前列で聞き入っていた織田無道をサプライズ登壇させる場面もあった。突然の織田無道に驚く参加者たちを前に、彼はこう語った。

「3つの大学病院でステージⅣの末期がんと言われています。直腸、大腸、肺、胃と転移している。医者からも『2年は生きられない』と言われています。手術をしても1年伸びる程度で無駄だと言われました」

ただ、がんに侵されてはいるものの、かつてテレビを賑わせたトーク力は健在。織田無道はさらにこう続け、爆笑をさそった。

「私はごまかしの世界の連中をたくさん見てきましたが、高山先生みたいな本物は初めてです。私もテレビでいっぱい馬鹿をやってきましたが、テレビはストーリーがあるからダメ。テレビに出ている超能力者をすごいと思うのは、(時間の)無駄です(笑)」

セミナーは約2時間で終了。本誌は外に出た織田無道に声をかけた。

――具合はどうですか。

「もうダメです。最近は体温を上げなければいけないということで週に5回は源泉掛け流しの温泉に通っています。それまでは35.2℃とかが平熱でしたが、おかげさまで36.5℃ぐらいまで上がりました」

――セミナーは役に立ちましたか。

「本物の超能力を持った方ですからね。すごいなと思いましたよ。私は所詮坊主で、そもそもレールが違いますから」

最後に、記者はどうしても気になる質問をぶつけた。「自分の霊能力で自分を治すことはできないんですか」。すると織田無道は、少し黙った後、こう語った。

「他の人のは出来ます。でも、自分のを見るのはやっぱり嫌じゃないですか……」

かつて”霊能者”を自称した男はいま、自身に巣くう病魔と超能力で懸命に闘っている。

霊視や除霊と共に、僧侶らしからぬ俗物ぶりが人気を集め、メディアを席巻していた
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メモを取るだけでなく、講師の動きに合わせて手を広げたり小指を立てたりと、熱心に聞き入っていた
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本誌未掲載カット
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撮影:等々力純生(セミナー)

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