衝撃!「あの国民的アニメ」のゲームが150万円もする意外なワケ
超高額でも「発売即完売」。レトロゲームはいまや骨董品の時代に
「このゲームは、日本国内で市販されたあらゆるゲームソフトの中で、一番入手困難な高額なソフト、と言っていいと思います」
1本のゲームソフトを手に語るのは、フジタさん。3万本以上のゲームソフトを持つ、ゲーム芸人です。

あらゆるゲームソフトをコレクションしているフジタさんですら、これまで持っていなかった幻のゲームとは――。
それはあの国民的アニメ『ちびまる子ちゃん』のゲーム化作品なのです。
フジタさんは先日、念願かなって『ちびまる子ちゃん』を中古ショップで購入しました。お値段はじつに150万円でした。
「これまで買ったソフトの中で、もちろん一番高かったです。クルマが買える値段なので、すごく悩みました。パッケージに少し日焼けの跡があるのでこの値段ですが、完全にキレイなものならこれ以上の値段になるでしょう」
実際、状態の良いものは200万円以上、外箱がないものも100万あまりで売られており、市場に出ればすぐに売れてしまうといいます。
1996年に家庭用ゲーム機『ネオジオ』用のソフトとして発売されたこの作品の正式名称は『ちびまる子ちゃん まる子デラックスクイズ』。作品に出てくるキャラクターになってさまざまなクイズに答えていく、というゲームです。キャラクターの声はアニメ版と同じ声優陣が務めています。
そんな豪華仕様の『ちびまる子ちゃん』がこれほどの値段で売られているのはなぜでしょう?
「やはり、ネオジオ用のゲームだということが大きいですね。ネオジオはソフトの容量が100メガほど。2メガ程度のファミコンソフトの50倍もありました。そのため、ゲーム機の定価が5万8000円、ソフトも1本3万円ほどしました。(ファミコンは本体1万4800円、ソフトは5000円ほど)。いくら子供たちに『ちびまる子ちゃん』が人気だったといっても、1990年代当時、3万円は高すぎたと思います」(フジタさん)
『ちびまる子ちゃん』のアニメがスタートしたのは1990年ですから、ゲーム発売当時はまさに人気絶頂期。それでも3万円のクイズゲームにファンの食指は動きづらかったのでしょう。圧倒的に流通量が少なかったのです。
また、150万円にも高騰している理由に、昨今のレトロゲームブームがあります。
「今年に入って海外版の『スーパーマリオ64』がオークションで1億7200万円の値が付きました。また、ゲームボーイ版の『ポケモン』も少し前までは100円などで売られていたものが1000円以上になっています。レトロゲームのユルさが今の時代『懐かしい』と人気を呼んでいるんです。また、レトロゲーム自体が骨董品として扱われるようになってきました。投資の対象となっているんです」(ゲーム業界関係者)
実際、ゲームをプレイしてみると、いきなりこんなクイズが……。
<ドラマ『ひとりにしないで』で千春が勤めている会社の名前は?>
1990年代のニッポンが、そこにはありました――。
『ちびまる子ちゃん』の全貌は、youtube番組『フジタのGAMEDIVER』にて公開中!
(1) 「1本150万円」!入手困難「幻のソフト」を買った! 全貌大公開!!【フジタのGAMEDIVER】 – YouTube