石原＆綾野、有村＆菅田…まるで恋人「アツすぎる撮影２ショット」

今年４月の朝。東京・品川駅近くの公園ベンチで、抱き合う男女の姿があった。ドラマ『恋はDeepに』（日本テレビ系）の撮影に臨んでいた、石原さとみ（34）と綾野剛（39）だ。

話し込むうちに石原が涙を流す……という深刻そうなシーンだが、カットがかかると二人ともすぐに穏やかな表情に。ベンチで談笑する様子はいいカンジ――本当の恋人のように見えてしまうのは、二人の演技力のなせるワザだろう。

大半のドラマや映画には、恋愛ストーリーが欠かせない。俳優や女優も、臨場感を出そうと思わず演技に力が入る。ハタから見ていると、実際のカップルのよう。さすが一流の役者だ。本誌が遭遇したロケ現場から、「本当の恋人では」と見入ってしまう撮影シーンを紹介したい。

リラックスしたキスシーン

東京五輪が終盤戦を迎えた今年８月。競技会場が多く立ち並ぶ東京・有明で、もう一つの〝アツいドラマ〟が繰り広げられていた。撮影クルーの中心にいたのは、『Sexy Zone』の中島健人（27）と赤いワンピースを身にまとった女優の小芝風花（24）だ。どうやら、二人が出演したドラマ『彼女はキレイだった』（カンテレ・フジテレビ系）の撮影のよう。

「このドラマはイケメンの幼馴染と再会した〝残念女子〟が恋に落ちるというストーリー。原作は社会現象になった大人気韓国ドラマです。初回から４話までは視聴率が４〜５％と低迷しましたが、５話で小芝さん演じるヒロインが美女に大変身し、一気に話題となりました。ここには〝スケジュールの妙〟があった。

前半の不調は想定内でした。五輪中継が終わったころに、ヒロイン大変身という山場を作り、SNSやネット記事で話題をさらう。さらに見逃し配信で前半の不調と視聴者を取り戻すという戦略だったのです。おかげで視聴率は12％を超えました」（制作会社関係者）

冒頭の場面に戻ろう。この日の撮影はすれ違ってきた二人が想いに気づくシーンだったようだ。中島と小芝は見つめ合いながら会話し、抱き合い、キス――。カットがかかると、スタッフが小芝と中島に歩み寄り、何やら話しかける。小芝は話を聞きながら、愛くるしい笑みを浮かべていた。キスシーンの緊張を感じさせないため、リラックスした雰囲気を主演の小芝自らが作っていたのかもしれない。

両手で大きな輪っか！

秋風が吹く肌寒い20年11月のある日。神奈川県横浜市内の遊園地では、朝早くからドラマ『この恋あたためますか』（TBS系）のロケが行われていた。コンビニ店員のヒロインと、そのコンビニチェーンの社長がスイーツ開発を通じて恋を発展させていくラブストーリーだ。

そのヒロインを演じていたのが若手女優の森七菜（20）。５年前にデビューするや否や、次々とオーディションに合格し、20年はＮＨＫの朝ドラ『エール』にも出演を果たしている。

男性の仕草はどこかぎこちなく、手に力を入れられない様子。一方の女性は積極的だ。男性の背中にしがみつき、身体をギュッと引き寄せる。

『V６』の井ノ原快彦（45）と中越典子（41）の抱擁シーンを見かけたのは、08年５月だ。当時放送していた、ドラマ『警視庁捜査一課９係』（テレビ朝日系）のロケ現場でのこと。中越は演技にのめり込んでいるようだったが、イノッチはなぜか乗り気でないような……。

「それもそのはずです。イノッチが奥さんの瀬戸朝香さんと結婚披露宴を開いたのは、撮影のわずか２日前でしたから。披露宴では瀬戸が自ら作詞したバラードを歌い、イノッチが号泣。仕事とはいえ、幸せオーラ全開の状態で他の女性を抱くのは気が引けたのでしょう」（芸能プロダクション関係者）

芸能人の演技は絵になる。ましてや恋人という設定なら、なおさらだ。