総裁選「河野太郎では参院選で負ける…!」安倍側近たちの本音 | FRIDAYデジタル

総裁選「河野太郎では参院選で負ける…!」安倍側近たちの本音

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いよいよ「実弾」が飛び交い始めた総裁選。人気トップの河野太郎が苦戦している。原因は官僚たちが嫌気する「E太郎」ぶりとも… 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

「1回で勝負がつくなら河野太郎。決戦投票になったら岸田文雄。もし河野が勝つようなら、政権はもって3カ月がいいところじゃないか…」

報道が総裁選一色になったこの半月。残暑が厳しかった9月の週末、安倍晋三前首相の側近中の側近、今井尚哉元首相秘書官は都心からほど近い名門ゴルフ場で、こう言い切ったという。安倍政権、菅政権と9年にわたり官邸に居続ける今井のこの言葉には重みがある。続けてこんなことも言ったという。

「その場合、来年の参院選自民党は負けるかもしれない。安倍総理らが苦心して衆参のねじれを解消してきたのに、負けてしまえば元の木阿弥、国会はまた衆参ねじれが6年続くことになってしまう」

馬鹿力に期待も

安倍前首相の最側近は、河野政権を短命と断じ、その混乱が尾を引いて参院選挙も勝てないという見立てをしているのだ。霞ヶ関の官僚たちにとっても、次の為政者が誰になるのかは最大の関心事である。今井に呼応するように経産省キャリアがこのように話した。

「どうして(若い)国会議員や国民は、あの河野太郎の危うさが分からずにもてはやすのか。霞ヶ関の官僚の多くは、河野太郎のような政治家は一番苦手なんです。界隈では『E(エキセントリック)太郎』って呼ばれてますよ(苦笑)」

もちろん、別の声もある。

「官僚言いなりの行政踏襲では改革は進みません。河野太郎には環境省と資源エネルギー庁の統合ぐらいやってもらいたい」(経産省中堅官僚)

が、どうやらこれは少数派のようだ。

今でも「安倍総理」と言って憚らない今井は、河野総裁を望んでいない。その忠誠心の強さは尋常ではない。それなら、安倍推しの高市政権が望ましいのか。

「ゴリゴリの保守勢力だけで安定政権を維持することは困難だと分かっているはずですよ。いくならんでも高市政権は難しいのでは」(財務省キャリア)

官界では「河野外し、高市は安倍の手前語らず、なんとなく岸田」という暗黙のルールが出来上がっているという。世論の支持がありながら河野の周辺には、この「目に見えないアゲインストの風」が吹いているのだ。

もう一つの「風」、党風一新の会が開いた意見交換会で官邸と党の役割について河野は、「部会でぎゃーぎゃーやっているより副大臣、政務官で半ば非公式にチームをつくったらどうかと思う」と発言、直後に謝罪撤回した。

「河野は常に、官僚相手にもこの調子。党風一新の会は、河野にとっては大事な親衛隊だったろうに、人のありがたみが分からないヤツだ」(麻生派)

人気ナンバー1であるはずの河野だが、包囲網は徐々に構築され、外堀が埋められつつある。

評価が高まる菅首相の粘り腰と「実弾」

こうしたなか、クールな目で総裁選を注視し続けているのが菅義偉首相だ。

「河野の党員票はなんとしても過半数を超えたい。党員票をしっかり取れば、河野政権は国民の支持が得られる。

そして、河野が党員の過半数の支持を得たにもかかわらず、決戦投票によって岸田や高市が当選なんてことが起きたら、それは民意に対する裏切りだ。そんな政権は猛烈な批判に晒されることになる」

菅の粘り腰は尋常ではない。不出馬で存在が薄くなったように見えて、水面下では動いている。コツコツと、しかし着実に河野支持を訴え、支持者を増やし続ける姿は献身的であり、鬼気迫るものがある。万が一、今回河野が当選できなくても「次」を見据えている。

総裁選はいよいよ最終コーナー。

「各陣営間の切り崩し合戦が激しくなってきた。ある議員には、『いずれ代替わりのおりは自民党として全面的に協力させていただく』、といった恫喝とも取れる電話がかかっているそうだ。いよいよ『実弾』が飛び交い始めたらしい。郵便による党員票はほぼ投函された。ここからは議員への直接説得へとフェーズが変わった」(二階派議員)

権謀術数が渦巻く自民党総裁選だが、得意の「金や権力」による勝負ではなく「フェアに」選ぶ選挙であることを期待したい。

(文中敬称略)

  • 取材・文岩城周太郎

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