元幹部が実名告発! 「私が目撃したスルガ銀行の壮絶パワハラ」

ニッポンのすべての銀行員、営業マン必読のレポート

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「日常的にパワハラを受けていた行員は被害者でもある」と語る荻野氏。現在は「リオパートナーズオフィス」というコンサルティング会社を経営

「各店舗に行くと、よく支店長が机を『バン!』と叩いたりイスを蹴飛ばしながら『バカヤロー、辞めてしまえ!』と部下を叱責する姿を見かけました。しかし、その支店長たちも支店長会議で、さらに上司から『なんでオマエの支店は目標が達成できないんだ!』と怒鳴られる。銀行中にパワハラが横行していたんです」

こう語るのは、スルガ銀行の元幹部・荻野周一氏(55)だ。スルガ銀行では資料改ざんや不正融資の横行が発覚し、金融庁が業務の一部停止を命令。荻野氏は’08年に同行へ中途入社し約10年間、凄絶なパワハラ現場を目にしてきた。

「数字ができないなら、ビルから飛び降りろ!」「オマエの家族を皆殺しにしてやるぞ」「給料どろぼう!」……。第三者委員会が9月にまとめた報告書では、行員が支店長などの管理職から日常的に凄まじい暴言を受けていたことがわかる。荻野氏が目撃したのも、過度のノルマに追われ汲々(きゅうきゅう)とする行員の姿だ。

「例えば、月末期限の8000万円の融資実行計画書を出したとします。それが月の半ばで、実行できない見通しになってしまった。上司に報告しても、とり合ってもらえません。スルガ銀行では数字が絶対です。支店長も本部に報告しているので、今さら『達成できない』と言えない雰囲気が蔓延しています。中には、イスを蹴りながら部下に強烈なプレッシャーを与える支店長もいました。『ふざけるな。この落とし前をどうつけてくれるんだ!』『今すぐ8000万円に相当する別の案件を出せ!』『新しい案件を取ってくるまで帰ってくるな!』と。部下は黙り込むしかありません」

報告書によると、プレッシャーやノルマに耐えられず退職に追いつめられた部下の数を自慢する上司もいたという。

「成績を上げられない行員は、かなりキツイ状況に立たされます。精神的にまいり、仕事ができなくなってしまう人もいるんです。スルガ銀行には、一度戦力外と認定した行員を再生させるスキルも余裕もありません。支店長にとっては働けない行員は邪魔な存在。必然的に『なんでこんなこともできないんだ!』とパワハラめいた言動で毎日ツラく当たり、退職に追い込むことになるんです」

こうしたパワハラ的な風土は、どうして生まれたのだろうか。経済ジャーナリストの松崎隆司氏が語る。

「辞任した創業者一族の岡野光喜(みつよし)会長は、現場に介入しませんでした。指揮をとっていたのは、弟の喜之助元副社長(故人)です。彼がイケイケで役員たちも厳しく叱咤したため、上司が部下に当たるパワハラ的な風土が常態化したんです」

スルガ銀行はパワハラ体質を脱却すべく、創業者一族を排除し再スタートした。

中央区日本橋にあるスルガ銀行東京支店。中には、暴言だけでなく暴力を受けた行員もいた

PHOTO:小松寛之

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