ミサイル連発の裏で…!金正恩が「警護部隊長を処刑の驚愕理由」 | FRIDAYデジタル

ミサイル連発の裏で…!金正恩が「警護部隊長を処刑の驚愕理由」

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9月9日の建国記念日に閲兵する金正恩氏。以来くわしい動向はわかっていない(画像:KNS/KCNA/AFP/アフロ)
9月9日の建国記念日に閲兵する金正恩氏。以来くわしい動向はわかっていない(画像:KNS/KCNA/AFP/アフロ)

北朝鮮がミサイルを連発している。9月29日には朝鮮中央通信が、新型極超音速ミサイル「火星8」の発射実験を行ったと発表。今年に入り、すでに発射は6回にのぼる。一方で、気になることがある。

「以前は頻繁に視察していた金正恩氏が、いずれの発射にも立ち会っていないんです。軍事を優先する金正恩氏にしては、異例のことですよ。9月9日の建国記念日には激ヤセした姿を見せましたが、健康不安説は払拭できていません。軍の視察や大きなイベントへの参加は肉体的負担が大きく、体調を考慮して自粛しているのではないかといわれています」(韓国紙記者)

健康不安説が消えない金正恩氏が、開発を急いでいるのは新型ミサイルだけではない。首都・平壌の地下には、最新システムが構築されてようとしている。だが……その管理担当者が、金氏の逆鱗に触れ突然処刑されたという――。

処刑が行われたのは9月24日。同日は金氏を直接警護する護衛司令部の創立記念日だったが、殺害されたのは傘下「55処」の指揮官だ。朝鮮半島情勢に詳しい『デイリーNKジャパン』編集長・高英起氏が語る。

「『55処』は、建国者・金日成氏や金正日氏の巨大銅像がある平壌・万寿台(マンスデ)直下の地下トンネルを管理する組織です。トンネルは『史蹟坑道』と呼ばれ、市の中心部まで伸びています。そこで作られているのが、戦争などの非常事態時に巨大銅像を自動的に収納保管する最新システムです。北朝鮮で両氏の銅像は、もっとも大切にすべき神聖なるモノ。『55処』は戦時に、銅像の安全な保管を任されるのですから責任重大でしょう」

説明もなく拷問10日間

今年1月、「55処」には新システム開発という最重要プロジェクトのために、戦時用の照明や発電機、燃料が供給された。翌2月には、トンネル内部を点検、補修せよとの指令が。システム開発にメドがついた、それから4ヵ月後の6月中旬……。同処のトップが突然、逮捕されたという。高氏が続ける。

「秘密警察が『55処』の事務所を急襲し、処長のR氏を拘束したそうです。R氏は逮捕容疑すら教えられず、10日間にわたり激しい拷問を受けたとか。11日目になって、軍の中佐がR氏をこう叱責したといわれます。『トンネルの点検をしろと命じたのであって、戦時用燃料を浪費しろとは言っていない!』と。

R氏は、確かに供給された燃料を使っていました。R氏は弁明します。『以前は優先供給されていた電力が最近は途絶えがちで、点検のため仕方なく使ったんです』。当局は、まったく受け入れません。拷問は延々と続き、戦時用燃料管理規定の未順守などの容疑で有罪が確定。9月24日に、金正恩氏の指示により護衛司令部37旅団で公開処刑されました」

直後に「55処」は解体され、まったく新しい部署に再編された。R氏は燃料を使っただけで、処刑されたのだろうか。背景には、金正恩氏の思惑があるとみられる。

「新システムの機密漏洩を恐れたのかもしれません。北朝鮮の最新技術を結集した、重要プロジェクトですから。R氏でなくても、開発にたずさわった『55処』のリーダーは消されていたでしょう」(高氏)

秘密保持のためなら、罪なき幹部の処刑も辞さない――。無慈悲な指導者のもと、北朝鮮はミサイルや最新システムの開発を急いでいる。

  • 写真KNS/KCNA/AFP/アフロ

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