韓国の神童が輝く裏で、燻る日本の至宝…久保建英「本当の現在地」 | FRIDAYデジタル

韓国の神童が輝く裏で、燻る日本の至宝…久保建英「本当の現在地」

今季から同じチームでプレーする同年代のライバル対決は厳しい結果に

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レアル・マドリード戦で共闘する久保(左)とイ・ガンイン。試合を終えた二人の評価は、全く逆のものだった

サッカー界ではアジアのライバルと言われている日本と韓国。両国を代表する若き至宝がスペイン1部のマジョルカでプレーしている。日本代表MF久保建英(20)と韓国代表MFイ・ガンイン(20)だ。

所属先のレアル・マドリード(スペイン)からレンタルでプレーしている久保に対し、イ・ガンインは今夏バレンシア(スペイン)から完全移籍し、4年契約を結んだ。日韓戦となれば、一段と熱を帯びる両国の関係性もあってか、常に比較される立場に置かれている。

2人が同じピッチで先発出場を果たしたのが9月22日に行われたレアル・マドリードとの一戦だった。しかし、試合は終始レアルに主導権を握られ、マジョルカは1-6で大敗。久保はこの試合で右膝を痛めたこともありハーフタイムで途中交代し、約1カ月の戦線離脱を余儀なくされた。

一方、この試合で前半25分にマジョルカ唯一のゴールを奪ったのが、トップ下で出場したイ・ガンインだった。レアルの守備3人の間をドリブルで抜けていき、鋭く左足でゴールを決め、90分のフル出場を果たした。続く9月26日のオサスナ戦にもスタメン入りし、トップ下で出場。試合は2-3で敗れたが、58分までピッチに立ったイ・ガンインについてマジョルカの地元紙『ウルティマオーラ』はこう評している。

「イ・ガンインはオサスナ戦の星になった。レアル戦に続き、この試合でも終始マジョルカの選手の中で脅威だった。フル出場を果たしたレアル戦に続き、オサナス戦ではフリーキックでゴールを脅かすと、ミドルシュートで決定機を演出した」

また韓国メディア『NEWSIS』はこう評価している。

「正確なキックとパス、ドリブル突破でマジョルカの攻撃の活路を見出した。得点は上げられなかったが、久保建英のケガの離脱を忘れさせるほど存在感があった」

試合が終盤になるにつれて、前線からのプレッシングに物足りなさを感じることもあるが、攻撃の起点になっているのは確か。セットプレーのキッカーを任されるほど信頼されており、戦術の理解が深まれば、さらに活躍を期待してもいいだろう。かつて“神童”と呼ばれ、2019年U-20W杯で韓国を準優勝に導き、ゴールデンボール(MVP)を受賞したイ・ガンインの才能が少しずつ花開きつつあるのかもしれない。

欠場となったオサスナ戦をベンチから観戦する久保。重症ではないようだが、復帰のタイミングは明らかになっていない

心配なのは久保の状態だ。膝のケガでチームを離れているが、10月のカタールW杯アジア最終予選(10月7日サウジアラビア、12日、オーストラリア)にも出場が不可能となり、大事な時期に実戦から遠ざかる。

マジョルカで評価は依然として高いが、一方でスペイン3シーズン目となる今年は、勝負の一年となる。スペインメディア『フットボール・エスパーニャ』は、「ブレイクアウトスター」候補の3人に久保をノミネートした上で、

「今が彼自身の評価を高めるべき時だ。それができれば、来年最大のステージであるレアル・マドリードでのプレーも見据えられるだろう」

と、3年目の今年が大事なシーズンになると伝えている。

また、米スポーツ専門チャンネル『ESPN』は「キャリアの共通点が多い。ともに20歳で、それぞれの国で過去10年間の最大の才能と言っても過言ではない。2人共10歳という若さで母国を離れたが、共通の目的地はスペインだった。彼らは過去だけでなく、現在と未来も絡み合っていくことになりそうだ」と伝えている。

久保とイ・ガンインにとってはチームでポジションを勝ち取るための重要な時期に差し掛かっている。再び同じピッチに立つのは、最低でも約1カ月後となりそうだが、現在ラ・リーガ12位(2勝2分3敗)のチームをけん引すると共に日韓サッカー界を盛り上げる活躍を期待したいものだ。

  • 取材・文 キム・ミョンウ

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