人事はオーナー任せの「雇われ感」…岸田文雄政権が早速ヤバい理由 | FRIDAYデジタル

人事はオーナー任せの「雇われ感」…岸田文雄政権が早速ヤバい理由

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東京・永田町にある自民党本部。この古い建物の中でなにもかも決まってしまうことに国民は違和感しかない… 撮影:TEN

自民総裁になった岸田文雄執行部の陣容が明らかになった。

「これが、岸田新総裁の考えに考え抜いた渾身の人事なのか…」

岸田総裁に一票を投じたベテラン議員がそう言って、押し黙ってしまった。

麻生太郎副総裁、甘利明幹事長、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長…。

「麻生は副総理兼財務相の留任を望んでいた。甘利の幹事長就任は、総裁選のどこかのタイミングで決まっていたんだろう。ふつうは、2~3人の名前が上がって幹事長候補の情報が流れ、いろいろあってやっと決まるポストだ。幹事長っていうのはこんなふうに『すっと決まる』軽いポストじゃないんだよ。

福田は党風一新の会からのピックアップ。『若手も登用』というポーズだ。若手議員たちに夢と希望を与えたのだろうが、福田は54歳。若手とは言えまい。高市は…いうまでもない」(同議員)

党員人気No.1は「店の客引き」に

河野太郎の「自民党広報本部長」は総選挙対策、そして政権の要である官房長官には松野博一?って誰だっけ?という声が党内のあちこちから聞こえるのだ。

麻生派3人、細田派2人、無所属1人。総裁選が終り、ノーサイドを宣言した岸田総裁が目指したワンチームが「これ」なのだろうか。

「二階派は排除され、菅首相の影響はかけらも見られない。まるで麻生執行部のようで、真の実力者は安倍元首相という、息苦しい人事だ」(閣僚経験者)

「いってみれば、表看板は(株)岸田商店だが、代表権を持っているのは麻生。実態は、全株を掌握している持ち株会社のオーナー安倍が牛耳っている店っていうこと。岸田総裁はただの『雇われマダム』なんだ」

閣僚経験者は苦々しげにそう言い切った。

「河野太郎広報本部長は、よくいえば宣伝マン。まあ、店の客引きだな。痛ましいよ」

メディアも「守れない」新政権の傲慢

「国家観のない、レベルの低い総裁選の結果が、この党役員人事にくっきりあらわれた。新しい自民党どころか、まったくの現状維持か、さらに後退して、これでは安倍政治の亜流でしかない」(自民党有力者)

メディアには、新政権発足時の「100日ルール」という暗黙の掟がある。

閣僚人事を確認したあと、所信表明演説を聞き、政策を吟味し、まずは3ヶ月、新政権をしっかり観察しようというものだ。その間は、とりあえず静観し、多少のごたごたは大目にみて、批判的な報道を抑えるという「ハネムーン期間」だ。アメリカやイギリスでも、新政権の総括は政権発足後100日ほどたってからすることが通例となっている。

「岸田政権で、この掟は破られるかもしれない」

全国紙政治部幹部が厳しい表情でぽつりと言った。「新しく生まれ変わる」といった自民党の新体制は、旧体制の焼き直しでしかない、いくらなんでも、看過できないという。

声が届かない岸田に、党員の失望と苦戦の予感

「岸田総裁は、総裁として党を掌握できていない。『特技は人の話を聞くこと』と言いますが、この人事を見る限り、国民の声ではなく、安倍前首相の言うことしか聞いていないのではないか。

留任を言い張った麻生さんを説得したのは、岸田ではなく安倍さんだったという話も聞こえますすから」(二階派議員)

総裁選4候補のうちただひとり「新しい資本主義を目指す」と明言し、閉塞感に覆われた日本が向かうべき一つの道を示したかに見えた岸田だが、早くも、聞いた相手が間違っていないか? 総裁の決断がおろそかになっていないか? この体制で国民の支持を得て総選挙に勝つことは出来るのか?…という声が党内外から上がっている。

「菅政権で下がった支持率はすでに、おつりが出るほど上昇した。しかし、都市部を中心に自民党に対する失望感は何も変わっていない。選挙は苦戦するよ。党員票が圧倒的に多かった河野を冷遇したダメージがどう影響するか。

岸田総裁は、47都道府県中、8県でしか支持を得られなかったことを、もっと真剣に受け止めなければならない(自民党選対関係者)

10月4日に船出となる岸田政権だが、自民党総裁は、経営も人事もオーナー任せの「雇われマダム」だった。そんな人事に、ご祝儀ムードはたった1日でしぼんでしまったようだ。党内外の目はすでに厳しい。

  • 取材・文岩城周太郎

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