読売「情報漏洩」で記者懲戒解雇なのに主筆は過去にバイト原稿自慢 | FRIDAYデジタル

読売「情報漏洩」で記者懲戒解雇なのに主筆は過去にバイト原稿自慢

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情報漏洩で記者を懲戒解雇にした読売新聞。渡辺恒雄氏は過去に「バイト原稿」をしていた武勇伝を語っているが…(写真:共同通信)

週刊誌の記者やテレビ局の女性記者らに、取材で知った情報を漏洩していたとして、読売新聞東京本社社会部の男性記者(32)が9月30日、懲戒解雇処分になりました。

取材で入手した東京地検の捜査情報や発表資料などを外部に流すことは、新聞記者にとってはご法度。話すことも情報漏洩、無著名で原稿を書くことも情報漏洩です。

読売新聞東京本社の前木理一郎編集局長は

「取材情報の漏洩は記者倫理に反し、決して許されない。取材先の信頼を裏切り、報道機関としての信用を損ねたことをお詫びする。再発防止の全力で取り組む」

とコメントしています。

そんななかで興味深い記事を見つけました。「週刊朝日」(‘12年6月8日号)の対談コーナー「養生達人 健康問答」。医師と対談しているのは、「メディア界のドン」として政界にもにらみをきかせる渡邉恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆(現在。当時は代表取締役会長)です。

“ナベツネさん”の愛称で知られる主筆はそこで、政治記者として永田町でブイブイ言わせ始めた若手の頃、週刊誌にアルバイト原稿を書いていたことを、武勇伝としてしゃべっています。まさに大放談です。

ナベツネさんによれば、アルバイト原稿を書いていた媒体は「週刊新潮」「週刊文春」「週刊現代」「週刊アサヒ芸能」などなど。政治記者として仕入れた貴重な情報を、見事に「漏洩」していたことを自身で認めてしまっているのです。

謝礼が発生していたことは、「アルバイト原稿」としていることからも推認できます。仮にノーギャラとしても、情報漏洩には変わりありません。どんな原稿を書いていたのか、本人と担当編集者以外には分かりませんが、ご本人が週刊誌でしゃべっているのですから記憶違いではないでしょう。

ナベツネさんは対談で、アルバイト原稿を書いていたのは「政治部長になるまで」と断り、それをエクスキューズにしていますが、それに照らし合わせれば、今回懲戒解雇処分になった社会部記者の情報漏洩も(私的な食事代等を経費として計上した…などの問題があったとのことですが、それにしても)ここまで厳しく罰せられないはずです。

さらにナベツネさんは対談で、こう言っています。

「僕は一度禁煙したことがあるんだよ。会社の役員会で6カ月間禁煙できるかどうかで一人1万円ずつ賭けをした。それで結局6カ月できて、10数万円もうけた」

…………。

日本を代表する大新聞社の役員会で「賭けごと」を行い、しかも金銭の授受も行われていたというのです。「時代が違う」「過去の話」…といえばそれまでかもしれませんが、編集局長が今回の件でコメントした「記者倫理に反し、決して許されない」情報漏洩や、遊びとはいえ「お金をかける行為」を告白しているのですから、何をかいわんや。それを自慢話のように語ってしまう、当時86歳のナベツネさんにも、笑止千万です。

  • ワタベ・ワタル(エンタメライター)

    夕刊紙文化部デスク、出版社編集部員、コピーライターなどを経てフリーランスのエンタメライターとして活動。取材対象は、映画、演劇、演芸、音楽など芸能全般。タレント本などのゴーストライターとして覆面執筆もしている

  • PHOTO高塚一郎

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