総理指名の朝に開かれた「岸田文雄・政治セミナー」の寂しい中身 | FRIDAYデジタル

総理指名の朝に開かれた「岸田文雄・政治セミナー」の寂しい中身

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10月4日の朝、大規模な政治資金パーティのようなものを開催した岸田文雄氏。どうぞと先を譲っているのか、譲ることがこの人の身上なのか 写真:ロイター/アフロ

10月4日の朝、ホテルニューオータニ鶴の間には、400人をはるかに超える政財界関係者が駆けつけ、ホテル周辺は黒塗りの高級車で大混雑となった。

コロナ禍で自粛していた政治資金パーティが解禁された週明けの月曜日。岸田文雄は第27代自民党総裁、第100代総理大臣としてこの日を迎えた。

参加者は、臨時国会の初日「首班指名」という大事な日に、パーティが予定通り開催されるのかと、やきもきしたという。

「うちは2万円のパーティ券を10枚買いましたが、そのほかにご祝儀として50万円包んだ。電力関係企業は100万円、もっと『包んだ』という会社もあります。ざっとみてこのパーティで、岸田新総理は5000万円を優に集めたんでしょうね」(パーティ出席の企業幹部)

「岸田文雄と国政を語る会」の参加費は「券1枚2万円」。セミナーと称しているが、実態は政治資金パーティと変わりない。権力を勝ち取った政治家は、一瞬にして、大金をいとも簡単に集めることが出来るのだ。

お土産にホテル特製レトルトカレー

「いつもならパーティ券代金の一割程度、つまり2000円くらいの弁当が用意されていたのですが、今回はレトルトのカレースープが土産についただけ。

メディア完全オフでやっているんだし、それならせめて総裁選挙の裏話でもリップサービスしてくれるのかと思いましたが、これまで発言してきたことの繰り返しが30分間も続いた。立場が変わっても、岸田さんは相変わらず『話が面白くない岸田』さんで、発信の失敗が遠因で退陣した菅前首相の顔が浮かびましたよ」(建築系企業役員)

いつもの「岸田朝食懇談会」では、あくびが出るような話が1時間続く。早朝だけに、本当に寝落ちする者もいる。「今朝の懇談会は30分で助かった」と言う参加者もいた。

「早稲田大学出身で青年局長を経験し、国会の議事進行係をやった先輩といえば、竹下登元首相と海部俊樹元首相。同じ経験を積んできたので、もしやと。ジンクスが実現して首相となりました。皆様のおかげをもちまして大きな役職をお任せいただくことになりました。心から厚く御礼申し上げます」

数百人の参加者を前に、司会役の秘書がこう言ったとき、能面のような岸田新首相が口角をかすかに上げ、会場が万雷の拍手に包まれた。これが会の最高潮だったという。その後、トーンはたちまち下がった。

コロナ禍で疲弊、困窮する国民から聞き取ったという切実な生の声は、けっして誰にも見せない秘密の「国民の声ノート」にしっかりと記されているはずだ。

政権安定のため、細田派、麻生派と連携し枢要なポストを譲りに譲り、この陣容で「岸田政治」が出来るのか。疑問は山積みだが、安倍・菅政権では出来なかった成長政策を成し遂げてもらいたいものだ。

ちなみに「ジンクス」とは、本来「縁起の悪い言い伝え」のことだ。

  • 取材・文岩城周太郎写真ロイター/アフロ

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