上戸彩 女優本格再始動の背中を押した「長女のスゴイ言葉」
芸能ワイド特集 実り豊かな「それぞれの秋」
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その日、東京駅前に建つビルに、撮影機材が積まれた車両や、秋の装(よそお)いで統一された70名ものエキストラが集結。入り口はカラーコーンで封鎖され、エスカレーターが止められる物々しい雰囲気のなか、上戸彩(36)のまわりだけは、温(あたた)かな空気に包まれていた。

エスカレーターの横でキョロキョロしている上戸のもとにスーツ姿の『Kis-My-Ft2』玉森裕太(31)が駆けてくる、というシーンを撮影しているようで、カットがかかるたびに上戸はマスクを素早く装着。エスカレーターの下に設置されたモニターの前に移動して玉森やスタッフたちとチェックするのだが、上戸は実に楽しそうだったのである。
「家庭が最優先で少しでも子供の傍(そば)にいたい、というのが上戸のスタンス。『半沢直樹』も、撮影は週1〜2日で夕方はNGなど条件付きで引き受けたといいます。’19年には第2子となる長男が誕生。しばらく仕事をセーブする日々が続くと思われましたが――今回の映画撮影に加え、来年1月スタートの連ドラ出演が内定しているとの報道もありました。
何が上戸を女優業に向かわせたのか。それはほかならぬ子供の一言でした。本人がインタビュー等で明かしていますが、6歳の長女に『ママ、もっとお仕事をして』と背中を押されたのです。『ママが家にいなくていいの?』と聞いたら『いいよ』と即答されたそうです(笑)」(制作会社幹部)
笑顔で再始動した裏には、ちょっと複雑だけど嬉しい長女の成長があったのだ。


『FRIDAY』2021年10月15日号より
PHOTO:近藤裕介