東京で震度5強…専門家が警鐘「余震と津波で首都圏麻痺」危機 | FRIDAYデジタル

東京で震度5強…専門家が警鐘「余震と津波で首都圏麻痺」危機

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10月7日夜に起きた地震で東京・目黒区内の水道管が破裂。大量の水が道路に流れ出た(画像:共同通信社)

あれっ、酔ってるのかな?

身体が大きく揺れる感覚に襲われたのは、歩いて帰宅する途中だった。最初は自分が酔っているのが原因かと思ったが、様子が違う。周囲にいた人たちも、驚いたような表情で立ちすくんでいるのだ。

ギュイーン! ギュイーン!

スマートフォンのアラームが、けたたましく鳴り始める。画面には「緊急地震速報」の文字。10月7日夜10時41分、首都圏は最大震度5強の地震に襲われたーー。

震源は千葉県北西部で、地震の規模を示すマグニチュードは6.1だった。警視庁によると、都内で複数の水道管が破裂。目黒区柿の木坂では環状7号線や住宅街に大量の水が流れ込み、足立区江北ではマンホールから濁流があふれ出た。

「当日は夜遅くまで会社で仕事をしていたんですが、突然の地震に驚きました。フロアーは7階。激しい横揺れにパニック状態になり、慌てて机の下に避難しました。揺れは数十秒ほど続きましたかね。棚の上に置いた書類や本が、バサバサと落ちてきました。

揺れが収まってからも、次々とトラブルに襲われます。エレベーターが止まってしまったんです。仕方なく、7階から階段を使い歩いてエントランスへ。電車も運休していたので、30分以上待って空車のタクシーをつかまえ帰宅。翌日は早朝から仕事の予定があったにもかかわらず、家に着いたのは深夜2時過ぎでした」(都内に勤務する会社員)

今回の地震でケガを負った人は、少なくとも重傷者4人を含む51人。千葉県木更津市では80代の女性がベッドから落ち、左足の骨を負った。また足立区を中心に走る「日暮里・舎人ライナー」の先頭車両が脱輪し、乗客3人が負傷している。

10cmの津波でも地下街から出られない

東京23区内で震度5強を記録したのは、東日本大震災が起きた11年3月11日以来のこと。気象庁によると、今後1週間は余震に注意が必要だという。これからは、どんな事態が予想されるのだろうか。災害予測や都市計画が専門の、立命館大学・高橋学特任教授が解説する。

「震源の深さは75kmほどだったことから、東京の下にある太平洋プレートかフィリピン海の、どちらかが原因と思われます。気象庁の警告通り、今後の余震に十分な注意が必要です。11年の東日本大震災でも16年の熊本地震でも、1回目より2回目に起きた地震のほうが規模が大きく被害が拡大する傾向がありますから。

もし海の近くで今回を上回る大きな余震が起きれば、津波が発生する恐れがある。たとえ高さ10cmや30cmの津波でも、甘くみてはいけません。津波は地上でも10秒間に約100m進みます。オリンピックの陸上選手並の速さです。強い水流で、大人でも立っているのが困難でしょう」

さらに東京は、大都市ならではの危険をはらんでいる。高橋氏が続ける。

「東京には地下街が数多くあります。私の計測では、階段の傾斜は30度ほどと、かなり急です。たとえ10cmの津波でも勢いよく水が流れ込み、子どもや高齢者は手すりを使っても地上に上がれないでしょう。30cmになれば、若い男性でも地下から出るのは困難です。銀座や有楽町などの繁華街が、水没する可能性があるんですよ。

また足立区などの下町は、6000年から7000年ほど前に海から流入した柔らかい土の上に成り立っています。この軟弱な土は、埼玉県から群馬県までの広範囲に広がっているんです。もし津波が大規模な場合は、東京から北関東の広い範囲で甚大な被害が出ることになるでしょう」

深夜の首都圏を襲った巨大地震。余震が起きることを考えると、まだまだ安心はできなさそうだ。

  • 写真共同通信社

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