「五輪ナンバープレート」が軽自動車に大人気だった「納得の理由」 | FRIDAYデジタル

「五輪ナンバープレート」が軽自動車に大人気だった「納得の理由」

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「五輪ナンバー」をつけた軽自動車は、黄色ではなく「白いナンバー」となる

1.五輪プレートの申込受付終了

2017年9月に開始された『東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート』(以下、五輪プレート)の受付が9月末で完全に終了した(交付は11月24日まで)。

国土交通省自動車局自動車情報課によると、約4年にわたって交付された五輪プレートの数は合計289万4374台で、そのうち軽自動車がなんと267万7242台で9割以上という結果になった。

どういうシステムだったのか? あらためて説明しておきたい。

五輪プレートは新車購入時に申し込む以外に、使用中のナンバーの数字などはそのままで五輪プレートに交換することもできた。そして五輪プレートには以下の2種類から選択できる。

①図柄入り(フルカラーの放射線状デザイン+オリ・パラエンブレム)※1000円以上の寄付で選択が可能

②エンブレムのみ(白ベースで右上にオリ・パラエンブレムのみが入る)※寄付金ナシ

ナンバープレートの交付手数料(2枚セット)は最安が東京地区の登録車(小型・普通)で7300円(非課税)、最高額が広島地区の軽自動車で9850円(税込)と地域によって異なっている。通常のナンバープレートは3000円前後であるからなかなか高額だ。主たる理由は図柄を入れるための製作コストである。

2.軽自動車が圧倒的に多いその理由は?

五輪プレート289万台のうち約92%が軽自動車につけられた理由はただ一つ、「黄ナンバーを白ナンバーに換えられる」からである。

カーリース会社「おトクにマイカー 定額カルモくん」が今年6月に自動車オーナー1390人に対して実施したインターネット調査によると、「黄色ナンバーは嫌→38%」「軽自動車でも違う色のナンバープレートをつけたい(つけている)→49%」という結果が出ている。軽ユーザーの半数近くは軽のアイデンティティである黄色ではなく、小型・普通車と同じ白ナンバーをつけたいと思っているのだ。

五輪プレートは新車の購入時はもちろん、現在使用中の軽自動車であってもナンバーの数字はそのままに黄→白に交換できる絶好の機会になったのである。

それは、1000円以上の寄付で選べるフルカラー版とエンブレムだけが入るモノトーン版の交付枚数の違いからも分かる。

  • フルカラー版 登録車(小型・通常・大型)→13万5923台 軽自動車→14万4847台
  • モノトーン版 登録車→8万1209台  軽自動車→253万2395台

登録車ではフルカラー版が多いが、軽自動車ではモノトーン版が圧倒的に多くなっている。

国交省HPより

また、五輪プレートが交付される半年前には「ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレート」(平成29年4月3日から令和2年1月31日)の交付が始まっており、こちらも五輪プレート同様に軽自動車でも登録車と全く同じデザインの白いナンバーが採用された。交付総数は合計29万で内訳は登録車4万台/軽自動車25万台と、こちらも圧倒的に軽自動車が多かった。

飽きたらどうするか? 所定の費用を払って元のナンバープレートに戻すことも可能だが、わざわざ黄色に戻す人は軽自動車オーナーにおいてはほぼ皆無と思われる。

軽自動車ユーザーに圧倒的人気を誇った五輪プレートの受付は終了してしまったが、実はこの「後継」となる特別仕様のナンバープレートが2022年4月1日より交付が始まる(2027年3月末まで)。公募で決定したそのデザインは日本全国47都道府県の県花をモチーフにして日本の美しさを表現したもので、「日本全体で立ち上がろう」という願いが込められている。

ちなみに2018年から全国各地に拡大している「地方版」図柄プレートでは、軽自動車のナンバープレートは白ベースだが、「黄色い枠」が付くデザインが採用されている。どうしても黄色い枠がイヤな人はナンバーフレームを装着すれば隠すことができる。

しかし、黄色い枠がフレームで消されると軽自動車かどうかの区別が瞬時に分かりにくくなる。そのため新たな「全国版図柄プレート」は、左上に黄色い三角スペースが追加されたデザインが採用されている。

国交省HPより

五輪プレートのようにパッと見では普通車と見分けがつかない軽自動車のナンバーはおそらく今後もう出て来ることはないと予想される。

なお、細かいことを書いてしまうと、自家用の軽自動車のナンバーで使われるひらがなは「あいうえかきくけこ」で、3ケタの分類番号のうち下二けたが582、58Aのように「80~99」,「8A~8Y」などの数字やアルファベットが割り当てられる。有料道路の料金所などでナンバーから車種を判別する際には、これら軽特有のひらがなや分類番号で判別されている。

  • 取材・文加藤久美子(自動車ジャーナリスト)

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