山本太郎問題に拉致発言…選挙前に自爆の「野党クオリティ」 | FRIDAYデジタル

山本太郎問題に拉致発言…選挙前に自爆の「野党クオリティ」

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協力関係の立憲民主党と「すったもんだ」した挙句、東京8区からの立候補を見送った山本太郎
協力関係の立憲民主党と「すったもんだ」した挙句、東京8区からの立候補を見送った山本太郎

ダメだこりゃ…。

そんなつぶやきが聞こえそうなほど、10月31日投開票の衆院選を前に野党が自爆している。

安倍晋三元首相の『モリ・カケ問題』や、後手に回った菅義偉前首相の新型コロナ対策。岸田文雄首相に顔がすげ替わったとはいえ、野党にとって次期衆院選は絶好のチャンスだったはずだ。

自民党を中心とした政権与党を打破するには、野党で統一候擁立が絶対条件。だからこそ野党第一党の立憲民主党は、批判を承知で理念の全く違う共産党をも招き入れたのだ。

ところが、こういう時に限って敵陣に塩を送りまくってしまうのが、野党クオリティ。東京8区ではれいわ新選組の山本太郎代表が出馬を表明し、すでに立候補を表明している立民の吉田晴美氏と競合する構図となった。

「8区の自民党・石原伸晃氏は今回厳しい戦いが予想されています。ある調査会社によると、野党が統一候補を出せば『伸晃氏は負ける可能性もある』という結果が出ているとも。

立民はこの日のために地道に活動してきた吉田氏を“勝てる候補”として1本化するつもりだったが、突然山本氏が出馬表明したものだから、情勢がひっくり返った。吉田氏はショックの余り体調を崩したそうです」(全国紙記者)

結局、世間の逆風を受け、山本氏は11日になって立候補を撤回。「ごめんなさい、お騒がせして」と謝罪しつつも、舞台裏を暴露した。

山本氏によれば、立民から東京8区の出馬を持ちかけられたのは‘19年11月。その際、立民サイドは

「候補者を降ろすこともやぶさかではない」

と話したという。その言葉を信じて山本氏は8月に立民と話し合いをスタート。出馬は大筋で合意していたというが、立民の枝野幸男代表の対応が混乱を生んだ。

山本氏は自身を“地球外生命体”を表す「エイリアン」と形容した上で

「エイリアンが現れたから譲るしかなかったというストーリーに私は困惑です」

と皮肉った。一連の騒動で8区への関心が高まったのは良かったが、野党の稚拙さがあらわになってしまった。

これだけでは終わらない――。

今度は立民の生方幸夫衆院議員が、9月に千葉県松戸市で行った会合で、北朝鮮による日本人拉致問題について

「日本から連れ去られた被害者というのは、もう生きている人はいない」などと大失言。同党の福山哲郎幹事長は

「党としての考え方とまったく相容れないものであるのみならず、拉致被害者とご家族及びこれまで拉致問題の解決に携わってこられたすべての方々を深く傷つけるものであり、本人に対して厳重に注意を行いました」

と慌てて火消しを図ったが、有権者からは議員辞職を求める声が高まっている。

異常事態はなおも続く。愛媛4区から出馬予定の立民新人・杉山啓氏に“女性蔑視発言”が発覚したのだ。同氏は過去、自身のツイッターで

《JKを視姦しに行く》
《ムラムラをJKにぶつけた》

などと投稿していた。ちなみに、“JK”とは主にネット上などで“女子高生”を指す単語。謝罪をしたが騒動は収まりそうにない。

「立民をめぐっては、先月中旬にも党本部の職員が迷惑行為で停職1か月の処分を受けています。この時、枝野代表は詳細の公表を控え、職員の性別についてもマスコミに『男性か女性かで分ける時代ではない』とのたまった。総選挙の前に毎度やらかすのが立憲民主党。前回の衆院選では直前に民進党(当時)の“顔”だった山尾志桜里議員が不倫疑惑で離党しています」(テレビ局関係者)

各種世論調査によると、岸田首相の支持率は就任直後にもかかわらず50%割れ。党内では選挙への影響を心配する者が続出していたが、気付けば野党の“自爆”で大敗は免れそうな雰囲気だ。

「ホント、ありがとうございます!」

そんな自民党議員たちのニヤつきが目に浮かびそうだ――。

  • 写真森田直樹/アフロ

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