「疑惑報道」のあった片瀬那奈が直前に連ドラに出演できた背景 | FRIDAYデジタル

「疑惑報道」のあった片瀬那奈が直前に連ドラに出演できた背景

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所属事務所を退所した片瀬。ここ数年、彼女にまとわりついていた”ウワサ”から、その退所理由を憶測する声も多いが……
所属事務所を退所した片瀬。ここ数年、彼女にまとわりついていた”ウワサ”から、その退所理由を憶測する声も多いが……

「“彼女をよくキャスティングしたな”と言う声が多かったのは事実です」

と語るのはキー局のドラマ制作プロデューサー。彼女というのは、ドラマ『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)に出演していた片瀬那奈のことだ。片瀬は同ドラマ終了後、9月30日付で所属事務所の『研音』を退所している。

この時期の退所について様々な噂や疑惑報道が出ているが、その中でも多いのが彼女の退社は、事務所を事実上“クビ”になったというもの。なぜそんな報道が出てきたのかというと、ここ数年彼女にまとわりついていたある疑惑と、退所2か月前に出た『週刊文春』(8月5日号)の報道が関係している。

「片瀬の親友だった沢尻エリカが‘19年に合成麻薬MDMAを所持した容疑で逮捕され、その後起訴されました。片瀬は当時司会を務めていた『シューイチ』(日本テレビ系)で“これだけ近くにいて何も知らなかったというのは本当に悲しいし、裏切られたような気持ち”と涙ながらに語っていましたが、ネット上では疑いの声が上がっていました。

というのも沢尻がクラブでトランス状態で踊っている動画が出回って、そこに片瀬も一緒に映っていた。沢尻のそんな状態をそばで見ていて気が付かないというのは変だ…という声が噴出したのです」(スポーツ紙記者)

そして『文春』の報道はその疑惑をさらに深めるものだった。片瀬の交際相手で、同棲していたIT企業の社長・岡田英明が麻薬取締法違反容疑で逮捕されたというスクープ報道だったのだが、片瀬自身の疑惑も報じる衝撃的なものだった。これほど直截的な報道があっただろうか。

片瀬と岡田が一緒に住んでいた家が家宅捜索を受け、その際違法薬物は発見されなかったのだが、片瀬は事情聴取を受け、尿検査も受けていたという。結果は陰性だったが、二人を知る長年の友人が、片瀬の「疑惑」について同誌に証言しているのだ。

片瀬の事務所も片瀬も、この文春の記事に対して訴訟を匂わせるどころか反論すらしなかった。シロだと反論していればまた周囲の反応も違ったのだろうが、これに焦ったのは、報道が出た時点でまだ放送中だった『彼女はキレイだった』のスタッフだ。

「衝撃を受けたのは言うまでもないですが、現場ではこの話題について一切触れられることはなかったといいます。ただ、あれだけ疑惑が報じられた彼女を“なぜ起用したんだろう?”と疑問に思うスタッフも少なくなかったようです」

というのも、テレビ局はいまドラマのキャスティングにかなり神経を使っている。ここ数年、芸能人およびその周辺の薬物事件が増えるにつれ、テレビ局が実害を被ることが多くなった。

放送中のドラマであればその人物の出演シーンを削除したり、代役を立てたりして撮り直しをしなければならなくなる。損害賠償を請求できるとしてもたいへんな手間がかかることに違いはない。そのため事前に出演者の細かな情報を集めるようにしているという。片瀬の件についても、本人がシロであっても近しい人物が逮捕されたのだから、当然警戒心を募らせるだろう。

「最近は特に噂も重要視されています。マスコミの間で流れる“あいつはヤバイことをやっている”とか“もうじき逮捕される”というよくある噂です。それらはあくまで噂なのですが、それでもそんな噂がある人物はなるべく避けるか、“身体検査”を徹底するようにと言われています」(同・キー局プロデューサー)

沢尻が逮捕されたとき、日本テレビ内部では

「友人の片瀬は大丈夫なのか」

という声が多数上がっていたのは事実だ。結局タイミングを見計らって『シューイチ』を降板することになったのだが、そんなわけで『彼女はキレイだった』に出演すると発表されたときは、驚きの声が上がったのは言うまでもない。

「『シューイチ』の降板に関係がなかったとは言えないでしょうね。ですが、その後は何本か民放のドラマにも出ていますし、ゲストではあるものの、NHKBSのドラマにも出ています。よくある“時々ハイテンションになる”とか“言動がおかしい”などの“ウワサ”らしきものも出ていなかったし、そもそも確たる根拠はない。だから、テレビ局もそれほど彼女に対しては神経質になっていなかったのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

特にNHKのドラマに出演したことがテレビ局関係者の“不安”を拭うのに一役買っていたという。

「ピエール瀧や沢尻エリカで大損害を被ったNHKはドラマのキャスティングに際し、かなり厳しい身体検査をしていると聞きました。そのNHKが起用するなら大丈夫だろうと考えるテレビマンは多いです」(前出・キー局プロデューサー)

しかし、「文春報道」が出た後、ドラマの終了に合わせて事務所を退所したことは再び“懸念”を深めてしまったという。

「片瀬さんが前事務所にウソの報告をしていたため信頼関係が崩れてしまい、解雇に至ったという話が流れていますが、退所の理由はいまのところはっきりしていません。ただこのタイミングは『文春報道』が影響していたと見られても仕方ない。前事務所が予防線を張ったのではないかとも言われています。

あんな報道が出てしまったら、強く否定をしなければ、はっきり言ってこの先仕事をオファーするところはないでしょうし、スポンサーも敬遠します。となると事務所もそのまま彼女を抱えていてもどうにもならないですからね。本人もそのあたりのことはよくわかっていると思います。世間も忘れかけていたところでしたから、彼女は苦々しく思っているでしょう」(ワイドショー関係者)

個人で仕事を取ることがそれほど難しくない時代ではあるが、それでも“イメージ”は大事だ。現状では片瀬自身が騒動を起こしたわけでもないのにこんな結果になってしまうのは、すべて“イメージ”のせい。

彼女が再出発するためには、疑惑を完全に払拭してイメージの回復を図ることが最優先だが、それにはかなりの時間が必要となるだろう。

  • 取材・文佐々木博之

    宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中

  • 撮影原一平

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