「詐欺」とまで…韓国が日本のコロナ感染者激減を信じないワケ | FRIDAYデジタル

「詐欺」とまで…韓国が日本のコロナ感染者激減を信じないワケ

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今年9月、国連での演説を前にマスクを外す文在寅大統領。自国の新型コロナ対策を自負していたが……(画像:ロイター/アフロ)

「1ヵ月で(新型コロナウイルスの)感染者が10分の1になるなんて、ありえないでしょう。それが本当なら、世界はとっくの昔にコロナを退治していますよ」

10月4日に放送された韓国のラジオ番組「金於俊(キム・オジュン)のニュース工場」で、パーソナリティの金氏は日本のコロナ感染者激減について、こう持論を述べた。韓国では、短期間で日本が感染者を減らしていることを疑問視する報道が相次いでいるーー。

8月20日に、過去最多となる2万5866人を記録した日本の一日の感染者数。2回のワクチン接種や緊急事態宣言などが功を奏したのか、10月16日には484人と劇的に減った。変異株の猛威で起きた今夏の「第5波」を、完全に脱したようだ。一方の韓国は……。

「昨年初旬にコロナが世界的に感染拡大した当初、韓国は徹底した対策をとりました。大規模なPCR検査を実施し、感染者を検出。彼らの移動経路や治療医療機関など、個人情報を収集し公開したんです。違反者には、厳しい罰則を設けました。この対策は韓国の頭文字をとり『K防疫』と呼ばれ、かなりの効果を発揮します。

昨年5月の就任3年を迎えての演説で、文在寅大統領は『K防疫』を絶賛し、こう胸を張りました。『韓国は世界の標準になりました。世界をリードしています。国家としての地位と誇りが高まっている』と。防疫部門は庁に昇格し、責任者はノーベル賞をとれるのではないかと噂されていました」(韓国紙記者)

「錯視効果」では

ところが。

「不特定多数の人々が出入りする夜の繁華街などで、濃厚接触者の追跡調査が難航し、昨夏以降は感染者が拡大したんです。今年に入っても、収まる様子はありません。『K防疫』の成功に気が緩んだわけではないでしょうが、7月からの『第4波』は3ヵ月以上続き、一日の感染者数は1000人から3000人の高水準で推移しています」(同前)

日韓の一日の感染者数が逆転したのは、今年9月24日だ。日本が2093人の一方、韓国は3237人。韓国の感染者が日本を上回るのは、昨年6月22日以来だった。

直後から、日本の減少を疑問視する韓国報道が目につくようになる。

〈(日本の激減を)専門家も明確な説明を出せずにいる。ワクチン効果、警戒感による人口移動減少などが複合的に作用したという分析だ。一方では8月中旬に20万件まで増えた一日のPCR検査件数が9月末には4万~6万件に減り、検査者の減少による「錯視効果」ではという指摘もある〉(10月4日の中央日報)

〈(近く行われる衆議院選挙のため)政府が詐欺行為をしてはいけない。(中略)日本のメディアも(政府の不正を)指摘できずにいます〉(10月4日に放送された冒頭のラジオ番組)

「錯視効果」も「詐欺行為」にも、根拠は示されていない。なぜ韓国は、日本のコロナ感染者減少について、過剰に反応するのだろうか。『コリア・レポート』編集長の辺真一氏が語る。

「一言でいえば嫉妬でしょう。韓国はいち早く打ち出した『K防疫』で、世界をリードしたという自負があります。一時期までは、明らかに日本より大きな実績を残していた。ところが今年9月以降は、状況が逆転します。人口は日本の半分ほどですが(日本は約1億2500万人。韓国は5100万人ほど)、韓国の一日の国内感染者はこのところ約2倍。東京とソウルを比較すると、8倍以上になるんです。韓国民としては、信じられないというのが本音でしょう。

背景には共同歩調をとれない、日韓の現状があります。同じ東アジア人なのですから、ワクチンにしても水際対策にしても、協力して対応すれば良かった。しかしお互いをライバル視する国民意識が影響し、両国は協力どころか競争という観点から感染者数を見ているんです」

隣国の「成果」を素直に喜べないーー。克服すべきは、両国の根底にある反発感情だろう。

  • 写真ロイター/アフロ

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