癒される…!藤田ニコルもハマったマイクロブタの“魔力”
原宿でブタと触れ合える
<今、インスタグラムでミニブタカフェが流行っていて、自分の休日は(今まで)ジムに行ったりメンテナンスに使っていたので癒されに行きたいな、と思っていきました。においとかも全然しなかったですし、何も(口の中に)入っていないにずっとクチャクチャしていて可愛かった…>
藤田ニコルさんは9月30日に放映されたダウンタウンDX(日本テレビ系)でこう明かした。
ニコルさんが訪れた店は意外なことに、東京・原宿にある。竹下通りから1本奥に入ったところにあるmipig cafe(マイピッグ カフェ)は、マイクロブタとふれあえるカフェとして、若い世代のSNSをにぎわせている。
実際、店内に行くと、若い世代に限らずファミリー層も多く見られる。
「想像以上に人懐っこいので、猫カフェにあるような課金アイテムがなくても、触れ合いが楽しめました」
「ブタさんがトイレをしっかり覚えている姿を見てビックリしました! 賢い!」
犬や猫とも「共存」できる
小さいブタはミニブタと称されることが多いが、ミニブタは40〜100kgと意外にでかい。一方、SNSで人気のブタは余裕で抱っこできるほどの大きさで、ミニブタを品種改良して誕生したマイクロブタという種類だ。成長しても40kgほどというサイズ感が特徴で、2000年代に入ってイギリスで誕生した。
イギリスでは、マイクロブタが狭い豚舎に飼われているのではなく、広い庭を駆け回り、人間とソファでくつろぐ姿を見かけることが多い。その光景を目の当たりにし、「日本でマイクロブタを飼いたい、マイクロブタの素晴らしさを広めたい」という想いから、国内初のマイクロブタのファーム、mipig farm(マイピッグ ファーム)を創設したのが、mipig cafeを運営するブランド、mipig(マイピッグ)だった。
そして、クラウンドファンディングで資金を募り、2018年にmipig farmを開設。翌年にマイクロブタとふれあえるmipig cafeを東京の目黒にオープンさせた。それからわずか2年で、原宿、大阪、イオンレイクタウン(埼玉)に店舗を構えるまでに成長した。来店者数は、9月時点で20万人を突破しており、その人気ぶりがうかがえる。
ブタと聞くと、一般的に「ちょっときたない」や「クサイ」というイメージがどうしても先行しているが、藤田ニコルが「においもしない」と語っていたように、実際はキレイ好きな動物というから驚きだ。さらに「犬と同様にトレーニングすることができる」「人間の言葉や表情をある程度察することができる」というような賢さも持ち合わせている。犬や猫を飼っていた人がマイクロブタを飼うようになり、犬や猫とマイクロブタが共存している家庭も出てきているという。
その需要の高さを示すように、mipigはマイクロブタの基礎知識から飼い方までを網羅した書籍化のオファーを受け、『#大好きマイクロブタさん』(KADOKAWA)を上梓した。mipigが掲げる「ブタさんたちが人と幸せに暮らせる未来」は、もうすぐそこまできている。
- 取材・文:奥山典幸
- 取材&写真協力:mipig
ライター、編集者