ホークス新監督に「知名度抜群」の小久保が選ばれなかった理由 | FRIDAYデジタル

ホークス新監督に「知名度抜群」の小久保が選ばれなかった理由

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若手の期待株・砂川リチャードを熱心に指導する小久保ヘッドコーチ(画像:共同通信社)

「オレなんかにできるんかな」

ソフトバンクの来季新監督に就任した藤本博史氏(57)は、周囲にこう話しているという。

失礼ながら、知名度は高くない。82年にドラフト4位で、天理高(奈良県)からソフトバンクの前身・南海に入団。長距離砲として期待されたが、92年に記録した20本塁打がキャリアハイ。目立つ点は、「目の悪い祖父でも一目でわかるように」と現役時代から伸ばしている口ヒゲぐらいだろう。

「地味ですが、指導者としての実績は十分です。11年からソフトバンクの打撃コーチ、3軍監督、2軍監督を歴任し、育成能力には定評がある。『トリプル3(打率3割、30本塁打、30盗塁)』を達成した柳田悠岐は、『今の自分があるのは(2軍で育ててくれた)藤本さんのおかげ』と感謝しています。

選手に対し、声を荒げることはありません。野球理論を理解したうえで丁寧に説明し、常に冷静です。引退後しばらく福岡県内で居酒屋の大将をしていたためか、リップサービスも旺盛で報道陣のウケもイイ。関西の気のいいオッチャンですよ。安定して、チームを引っ張れる好人物だと思います」(スポーツ紙担当記者)

人事が迷走したワケ

ソフトバンクは当初、工藤公康監督に続投を要請していた。

「15年から7年間チームを率い、5度も日本一になっていますからね。続投をお願いするのは、自然の流れでしょう。ただ、今年は4位と8年ぶりのBクラスになった。工藤さんは、監督としての責任を感じていたようです。頑なに続投要請を拒否していました」(球団関係者)

工藤監督の固辞で、ソフトバンクの次期監督人事は迷走する。最有力候補と考えられていたのは、ヘッドコーチの小久保裕紀氏(50)だ。

「ダイエー、巨人、ソフトバンクで活躍し、打点王や本塁打王を獲得するなど実績は十分。13年には『侍ジャパン』の初代監督となり、知名度も高い。工藤監督の『次』というのは既定路線でした」(同前)

ただ今季の結果で、指導者としての力量に疑問符がついた。

「一言でいえば、指導の仕方が昭和なんです。生活態度にもうるさく、選手には『挨拶ぐらいちゃんとせい!』と、たびたび声を荒げていました。ベンチは萎縮していましたね。雰囲気が暗かった。ホークスは世代交代の過渡期にあるのに、松田宣浩などのベテランの起用にこだわり、若手が伸び悩んだのが『落選』の理由です。

工藤監督は当初、ヘッドの小久保さんに野手の起用を一任していました。しかし自身が監督となって初めて、前半戦をBクラスで折り返した。危機感を感じ、後半戦からは工藤監督が攻撃面の構成を考えるようになったんです」(前出・記者)

来季の小久保氏は、2軍監督への異動が決まっている。

「球団は、2軍で選手への接し方や指導方法を学んで欲しいと考えているのでしょう。現役時代の小久保さんは、主将として低迷したホークスを牽引した球団の功労者。王貞治会長も特にかわいがっていて、将来の指導者なのは間違いありません。期待は大きい。藤本さんの次の監督として、しばらくは勉強期間ということです」(同前)

知名度より、地味でも実績を選んだソフトバンク。日本一奪還に向け、小久保氏は雌伏の時を過ごすことになる。

  • 写真共同通信社

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