京王線17人刺傷 24歳男が火を放ち刃物を…「阿鼻叫喚」の瞬間 | FRIDAYデジタル

京王線17人刺傷 24歳男が火を放ち刃物を…「阿鼻叫喚」の瞬間

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車内で炎があがり逃げまどう人々(画像:「@siz33」さん提供)

「に、逃げろー!」

「ヤバい! ヤバい!」

本誌が入手した動画に映った画像からは、乗客がいかにパニックになっていたかがわかる。叫びながら必死の形相で走る若者、倒れて這いつくばりながら逃げる女性……。車内は、悲鳴や泣き叫ぶ声で満ちた。

ボン!

何かが破裂したような爆発音がなると、車両の連結部分の奥からオレンジ色の炎が。一気に広がるドス黒い煙。床には傘やバッグなどの荷物が散乱し、隣の車両は逃げた人たちですし詰め状態となったーー。

ジョーカーの姿で車内喫煙

捜査員に身柄を確保される服部容疑者(画像:「@siz33」さん)

日曜日の電車内が、一瞬にして阿鼻叫喚の様相をていした。10月31日夜8時ごろ、京王線の八王子発新宿行きの特急(10両編成)内で、男が油のような液体をまいて放火。刃物を振り回し、男女17人がケガを負ったのだ。

「逮捕されたのは、住所・職業不詳の服部恭太容疑者(24)です。服部容疑者は映画『バットマン』の敵役ジョーカーのような姿で、座席に座り悠然とタバコを吸っていた。不審に思った乗客もいたようですが、当日はハロウィンだったため特に注意する人はいなかったそうです。

服部容疑者が犯行におよんだのは、調布駅を過ぎたあたり。前から8両目に座っていた72歳の男性会社員の右胸を、刃渡り30cmほどのナイフで、いきなり刺しました。ナイフは肺にまで達し、男性は一時意識不明の重体になりましたが、一命はとりとめたようです」(全国紙社会部記者)

男性を刺した後、服部容疑者は6両目に移りライターオイルをまき火を放つ。床や座席が焼け、車内に火災が発生。10代~60代の男女16人が、液体をかけられ目の痛みを訴えるなどして病院に搬送された。

窓から逃げまどう人々

国領駅で窓から車外に逃れる乗客(画像:「@siz33」さん提供)

車内には、ガソリンのような臭いと煙が充満する。電車は、本来止まらない国領駅で緊急停車。スグにドアが開かなかったため、乗客は窓から車外に脱出した。国領駅へは、40台ほどの消防車やポンプ車が出動。火災は30分ほどで消し止められた。

「9両目にいた服部容疑者は、駆けつけた警察官に現行犯逮捕されました。座席に座ったまま、抵抗せずに身柄を確保されたそうです。調べに対し、次にような供述をしています。『ジョーカーに憧れていた。犯行の勝負服として買った』『仕事で失敗し友人関係もうまくいかず、6月ごろから複数の人を殺して死刑になりたかった』と。

また8月におきた、小田急線の無差別刺傷事件を参考にしたとか。こうも話しているそうです。『小田急線の事件を参考にして、走行時間の長い特急を狙った(京王線は調布駅を出ると明大前駅まで10分弱止まらない)。小田急線事件ではサラダ油を使い火がつかなかったから、ライターオイルでやった』」(前出・記者)

元神奈川県警の刑事で、犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が語る。

「供述からすると、強い殺意と計画性を感じます。ハロウィンというのは、狙われやすい日でした。加害者が変装していても刃物を持っていても、仮装している人が多いので、それほど怪しまれない。いつも以上に多くの人がいるため、無差別の犯行を考えている人間にとっては好都合でしょう。

容疑者は仕事も人間関係もうまくいかず、悶々としていたのかもしれません。相談する相手も皆無だったのでしょう。最近はインターネットやSNSの隆盛で、人と直接会う機会が減ってしまった。さらに新型コロナウイルスの影響で、その傾向は加速しています。ハケ口を失った犯人が自暴自棄になり、今回の事件につながったのかもしれません」

いくら不満があろうが鬱屈した思いが溜まろうが、事件を正当化する理由にならない。身勝手な男の犯行で、リラックスした日曜日の車内は一転、地獄絵図となったのだ。

国領駅で窓から車外へ逃れる乗客(画像:「@siz33」さん提供)
炎があがると車内には煙が充満した(画像:「@siz33」さん提供)
車内の散乱した乗客の荷物やマスク(画像:「@siz33」さん提供)
「人を殺害して死刑になりたかった」と供述している服部容疑者(画像:「@siz33」さん提供)
事件現場には多くの消防団員が駆けつけた
  • 画像「@siz33」さん提供撮影蓮尾真司

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