韓国スケート 性被害と戦う女性選手が一転「大批判」されたワケ | FRIDAYデジタル

韓国スケート 性被害と戦う女性選手が一転「大批判」されたワケ

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韓国ショートトラックのエース選手シム。八百長疑惑が浮上している(画像:ロイター/アフロ)

有名女性アスリートの名声は、一気に地に落ちたーー。

韓国の警察が、ショートトラック韓国代表選手の捜査に乗り出したのは10月24日のこと。10月28日には、大韓スケート競技連盟調査委員会が彼女の事情聴取を開始した。選手の名前はシム・ソクヒ(24)。18年2月に行われた平昌五輪で、金2つを含む4つのメダルを獲得したスケート界の実力者だ。

シムの疑惑については後ほど詳述するが、直前まで彼女は「性被害と戦う女性」として英雄視されていた。

「平昌五輪直後に、元代表コーチのA氏から性的暴行を受けていたと告発したんです。勇気ある訴えに、国内からは称賛の声が多く寄せられました」(韓国紙記者)

法廷闘争にまで発展した、シムとA氏の争い。裁判で明らかになったのは、A氏の呆れた犯行だった。シムが高校2年生だった14年8月から17年12月まで、3年以上にわたり繰り返された性的暴行や強制わいせつ、脅迫行動は29回。特に16年以前の犯行は、未成年の性保護に関する法律違反ではないかと、法廷で問題視される。

「一連の犯行のキッカケは、シムと彼氏の交際をA氏が知ったことだったそうです。『どんなスキンシップをしているのか』としつこく聞いたうえ、『私とも関係を持とう』と迫ったとか。

『競技に集中するためには己を捨てなければならない』『コーチである私に自分を差し出せ』と、選手村や韓国体育大学のスケートリンクで性的暴行を加えたといわれます。シムは毅然とした態度で、犯行の一部始終を法廷で証言していました」(同前)

メッセージに書かれた罵詈雑言

A氏は当初「性的暴行などしていない」とシムの訴えを否認していたが、後に「合意のうえだった」と主張を変更。今年1月の一審判決では、懲役10年6ヵ月。9月の二審判決では、さらに重い懲役13年の実刑判決を受ける。

判決を受け、シムの名声はますます高まるかに思われた。ところが……。

「A氏が裁判所に提出した弁護人意見書が公開されると、シムがコーチと結託して八百長をしていた疑惑が浮上したんです。平昌五輪では、インチキをしてメダルをとったのではないかと。

意見書で明かされたショートメッセージのやりとりには、当時ライバル関係にあった選手Bへの罵詈雑言が書かれていました。これをキッカケに各メディアが、スキャンダルを続々と報じます。シムが、Bと彼女の監督の会話を盗聴していた。平昌五輪女子1000m決勝で、シムはBにわざと衝突し転倒させたのではないか、などと」

疑惑が浮上すると、シムは声明を発表し謝罪した。

「平昌五輪期間中にあった未成熟な態度と言動で、多くの方を失望させてしまいました。心からお詫びします」

だが、盗聴が事実だとしたら通信秘密保護法違反で立派な犯罪となる。大韓スケート委員会だけでなく、警察まで動き出す事態となったのだ。

英雄視されていたシムは一転、大批判の的に。韓国代表から外され、目標にしていた来年2月に行われる北京五輪出場は、ほぼ絶望的となった。

  • 写真ロイター/アフロ

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