佐々木麟太郎 「バリー・ボンズの打ち方を参考にしています」 | FRIDAYデジタル

佐々木麟太郎 「バリー・ボンズの打ち方を参考にしています」

令和の新怪物 花巻東・スーパー1年生 出場が確定した来春の「センバツ」最注目 身長183㎝、体重117㎏の大型スラッガーにプロのスカウトも驚嘆

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高校入学から半年あまりで放った本塁打は47本。早稲田実業時代に、高校歴代最多となる通算111本のアーチを架けた清宮幸太郎(北海道日本ハム)を上回るペースで本塁打を量産しているのが、花巻東の1年生一塁手・佐々木麟太郎(りんたろう)だ。

10月26日、秋の東北大会で優勝を果たし、ガッツポーズ。名前の由来は勝海舟の幼名だという

菊池雄星、大谷翔平を指導した同校の佐々木洋監督を父に持つサラブレッド。来春のセンバツ出場を当確させた秋季東北大会の試合後、本人を直撃した。

「憧れはもちろん、雄星さんと、翔平さんです。今はとても遠い存在ですが、大きな目標ですから、一歩でも近づけるように頑張っていきたい。打席では常にフルスイングを心がけています。この花巻東で野球をやっている以上、チームに貢献することだけを常に考えています」

身長は183㎝、体重は117㎏。球場に足を運べば、この規格外の体躯(く)をした16歳を探すのは実に容易だ。洋の東西を問わず、昨今の強打者に共通するアッパー気味のスイングでボールを仕留めにかかる佐々木だが、目を見張るのはそのスイングスピード。メジャーリーグで歴代最多となる762本塁打の記録を樹立したバリー・ボンズのスイングをYouTubeで見て研究しているという。

「参考にしているのはタイミングの取り方。自分に合っている形だと思います」

東北大会における本塁打は初戦だけだったものの、決勝の聖光学院戦では、勝負を決定づける2点タイムリーを放った。

11月20日から始まる明治神宮大会が、佐々木にとって初めての全国舞台となる。

「高めの真っ直ぐ、低めの変化球を見極めて、有利なカウントにもっていくのが自分のスタイル。(ヤマを張っていたボールを)一発で仕留めるレベルもアップしてきているので夏から秋にかけて本塁打も増えてきた。(神宮大会では)好投手が相手でもしっかり対応したい」

しかし、コロナ禍において対外試合が禁止された都道府県も多い中で、半年で47発を記録できるほど花巻東が試合を行えていることは疑問だった。そのカラクリを、佐々木自身が教えてくれた。

「(チーム内の)紅白戦でのホームランもカウントしています」

そもそも高校通算本塁打の数え方の定義は曖昧だが、清宮の記録には紅白戦は含まれていない。新記録樹立を期待したいのであれば対外試合と公式戦での一発だけをカウントしていくべきだろう。新怪物の登場に沸き立つ報道陣をよそに、冷静なのは東北大会を視察に訪れていたプロ野球のスカウトだった。

「緩いボールを遠くに飛ばす力は高校生離れしています。ただ、現状はレベルの高い投手の速球やキレのある変化球には対応できていない。守備や走塁もまだまだ未熟ですよね。もちろん、まだ1年生ですから、伸びしろは大きいと思います」

父である佐々木洋監督からはいかなる数値目標を与えられているのだろうか。

「とくにありません。本塁打の数ではなく、どういう技術を高めるかということだけに重点を置いています。(清宮の)記録を意識することもありません」

まずは一流投手が集まる神宮の舞台で、怪物であるかどうかの真贋(しんがん)が問われる。

183㎝、117㎏の堂々たる体躯で思い切りバットを振り抜く。1年生ながらすでに3番バッターを任されている
大きな注目を集める長男を見つめる佐々木洋監督(右上)。今後は左投手への対応やインコース、アウトコースの打ち分け、そして守備が課題となる

『FRIDAY』2021年11月12日号より

  • 取材・文柳川悠二 ノンフィクションライターPHOTO松橋隆樹

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