田中将大や菅野智之でない…メジャーが本当に評価する意外な投手 | FRIDAYデジタル

田中将大や菅野智之でない…メジャーが本当に評価する意外な投手

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優勝請負人と期待されながら今季は4勝9敗とイマイチの成績だった田中。厳しい表情を浮かべることが多かった(画像:共同通信社)
優勝請負人と期待されながら今季は4勝9敗とイマイチの成績だった田中。厳しい表情を浮かべることが多かった(画像:共同通信社)

「まだ米国でやり残したことがあると思っています」

今年1月、8年ぶりに日本球界に復帰した際の会見で、楽天の田中将大(32)はこう語っていた。楽天との契約は2年。だが田中には、途中でメジャーに挑戦できる「オプトアウト権」があるといわれる。オフの再チャレンジは、あるのだろうか。

「本人としては挑戦したいでしょうが、微妙な情勢です。優勝請負人として楽天入りしながら、4勝9敗の成績。チームは3位に終わりましたから。田中は責任を感じ、シーズン最終登板後には『迷惑をかけました』と語っています。『メジャーに挑戦させてください』とは、なかなか言い出しずらし状況です。

ただ勝ち星には恵まれませんでしたが、先発投手として試合を作る能力の高さはさすがです。6回を自責点3以内に抑える『クオリティースタート』は、23試合中17試合で記録しています。この数字はチームトップ。1イニングに打者を何人出塁させたかを表す『WHIP』は1.03で、リーグ2位でした。年俸(今期は推定9億円)は下がるかもしれませんが、獲得に動くメジャー球団はあると思います」(スポーツ紙担当記者)

もう一人、メジャー再挑戦が噂される投手がいる。昨年ポスティングシステムを利用しながら条件が合わず、巨人に残留した菅野智之(32)だ。今季は海外FA権を獲得している。

「FA権を行使するかもしれませんが、状況は田中以上に厳しい。今季は4度も登録抹消となっていますからね。下半身がうまく使えておらず、上半身の力に頼った印象を受けます。以前はマウンド上で『打てるものなら打ってみろ』と、打者を見下ろすような雰囲気でした。今は違います。『大丈夫かな』と、どこか弱気な表情です。体調が思わしくないのでしょう。

メジャーのメディカルチェックの厳しさは、日本の比ではありません。4度も登録抹消となっていれば、印象は相当悪い。たとえ体調が万全でも、菅野の希望する条件を提示する球団はないでしょう。ましてや菅野は、今年で32歳になりました。30代半ばになろうとする故障がちな選手に、メジャーが複数年契約を提示するとは考えられません。契約できても単年でしょう」(日本在住メジャースカウト)

すべての球種がウイニングショット

どうも評価がイマイチな、田中と菅野。大谷翔平のような、米国のファンを色めき立たせるような日本人選手はいないのだろうか。前出のスカウトは、

「今スグにでも獲得したい」

という投手が一人いるという。

「オリックスの山本由伸(23)です。以前から能力の高い選手だと思っていましたが、8月の東京五輪を見て驚きました。160km近いフォーシームにスプリット、カーブ、カットボールと、すべての球種がウイニングショットになるほど完成度が高い。世界の強打者が、どのボールに絞って良いか分からず、手玉にとられていました。大舞台にも動じない、心臓の強さも魅力です。

入団5年目とまだ若い。リーグ優勝したオリックスが、スグにエースの山本を手放すとは考えられません。しかしオリックスは、選手の意思を尊重しポスティングに理解のある球団でもあります。山本は、近い将来メジャーに挑戦したい意向らしい。今季日本で、史上12人目の投手4冠(最多勝、最多奪三振、最優秀防御率、最高勝率)を達成しました。メジャーで20勝が期待できる投手だと思います」(同前)

山本への国内外からの注目度は、今後さらに高まりそうだ。

  • 写真共同通信社

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