慶応大4番・清原ジュニアが見せた「ハンパない運動神経」
清原和博の長男・正吾内野手が東京六大学野球秋季新人戦に登場
西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(54)の長男で慶応大の清原正吾内野手(19)が、東京六大学野球の秋季フレッシュトーナメント(新人戦)に「4番・1塁」でスタメン出場した。
「身長186センチ、体重90キロと父親譲りの体格で、1年生ながらすでにレギュラーを脅かす存在です。加えてかなりのイケメンで、今後、注目度が高まって行くのは間違いないでしょう」(スポーツ紙担当記者)
正吾内野手は慶応幼稚舎にいた小学6年までは地元のリトルリーグに所属して二塁手を守っていたが、慶応普通部(中学)になるとバレー部へ、そして慶応高ではアメフト部でタイトエンドのポジションを務めた。
「今春、慶応大に入学する際に6年ぶりに野球を選んだということです。バレーでもアメフトでも活躍し、さらに大学野球でレギュラーをうかがうという身体能力の高さは慶応の幼稚舎の入学試験当時から注目されていたようです」(同前)
幼稚舎の入試はペーパーテストを行なわず、1運動、2行動観察、そして3絵画・制作からなるとされ、1は試験官の動きを模倣して身体を動かしたりダッシュしたりボールを投げたりするもの。2は集団になってゲームをしたり、個人でおもちゃで遊んだりするもので、3はテーマに従って絵を描いたり粘土で工作をするもので想像力が問われる。
「彼は運動テストの出来がハンパなかったそうです。ボールを投げさせたらどこまで飛んでいくんだって感じで。たとえば、仕事の営業成績が棒グラフになって並んでいたりするシーンがドラマなんかであったりしましたよね、昔は。その中で成績が優秀過ぎると棒グラフが紙からはみ出していましたが、彼の場合はまさにそんな感じだったと聞いています」(当時のことを知る慶応幼稚舎の関係者)
いくら番長の子息とはいえそこまでではないだろうと、高を括っていた試験官の度肝を抜いたのは言うまでもない。
「キラリと光る原石を見つけたという感じだったんじゃないでしょうか。伝説ですね。ちなみに次男も幼稚舎から慶応に通うことになりました」(同前)
正吾内野手が野球から6年間離れていたことは先に述べたが、ちょうどこの時期は父・和博氏が球界を引退後、“荒れていた頃”に重なる。
「滅茶苦茶な日々の生活から糖尿病を患っており、『超低血糖』の状態で飲酒したりするので血糖値がジェットコースターみたいになっていました。自宅から夜出かけて数日間帰宅せず、戻ってきたら鬱状態で自室にこもりっきりになることもしばしば。球界や芸能界から遠ざけられて真っ当な仕事がなくなり、税金を滞納して自宅を差し押さえられたと報じられたこともありました。挙句には夫人に刃物を持って追い回したという記事も出たことがあり、離婚して2人の子息の親権は夫人が持つことになりました」(スポーツ紙芸能担当記者)
後に和博氏は覚醒剤取締法違反容疑で逮捕・起訴され、数々の問題行動の背景に違法薬物との深い関係があることが明らかとなった。
和博氏の家庭内での行状を家族が目にしないはずがない。父親から目を背けたいという思いもあって長男は中学から野球から離れたとも言われている。
「そのことを知った和博氏は泣き崩れたようです。自分が愛してやまない野球を最愛の長男が捨ててしまった、その原因を作ったのは自分だとかなり自身を責めたということです」(同前)
そんな長男がバットとグラブを再び手にし、「4番・1塁」として神宮の舞台に立ったことを誰よりも喜んでいるのは、和博氏をおいてほかにはいないだろう。
- 写真:時事