名コーチ石井琢朗氏の突然の退団で見えた巨人の「特殊体質」 | FRIDAYデジタル

名コーチ石井琢朗氏の突然の退団で見えた巨人の「特殊体質」

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指導者としての評価が高かっただけでなく選手からの信頼も厚かった石井氏(画像:時事通信社)

波紋の広がる退団となった。

巨人の石井琢朗・3軍野手コーチ(51)が、今季で原辰徳監督のもとを去ることが決まったのだ。石井氏は、広島で丸佳浩、鈴木誠也、菊池涼介、ヤクルトで今季の本塁打王・村上宗隆などを育てた名指導者として知られる。

「巨人でもベテランの中島宏之を復活させました。技術だけでなくメンタル面のアドバイスもし、選手一人一人へ丁寧に優しく接する。常に現場の立場に立ち、納得のいかないことがあれば監督にも意見します。

選手からの信頼はとても厚い。首脳陣と選手の良きパイプ役だったんです。今季で2年契約が終わるとはいえ、石井さんほどのコーチなら来季もお願いするのが自然な流れでしょう。しかし、石井さんのほうから退団を申し入れたそうです」(球団関係者)

退団の原因の一つに、不可解な人事が影響していたのではないかとの声もある。

「石井さんは当初、1軍野手総合コーチとして打撃、守備、走塁すべての指導を任されていました。原監督の近くにいて、サイン伝達もしていた。それが10月5日に突然の配置転換で、3軍にまわされたんです。1軍から3軍までを『ワンチーム』と考える原監督とすれば、首脳陣の入れ替えで刺激を与えたかったのでしょう。

しかし、一般的に考えれば3軍への異動は『降格』です。さまざまな憶測が流れました。上司にも意見を言う石井さんと衝突したのではないか、丸や中田翔が不調だった責任をとらされたのではないか、などといいう噂です」(同前)

石井氏が3軍に移ってから、巨人は10連敗。優勝戦線から完全に離脱した。

「石井さんにも、思うところはあったでしょう。ただ、石井さんは不満を持っていても決して口に出さない人です。周囲には原監督との衝突説、打線不振責任説を否定しています。『一切そんなことはない』と。退団理由についても『2年契約で一区切りつけたかった』とし、球団には感謝の言葉を口にしています」(スポーツ紙担当記者)

石井氏が3軍に異動し、代わりに2軍から1軍に移ったのが阿部慎之助。スライドで、3軍を率いていた二岡智宏が2軍監督となった。

「今回の人事で露呈したのが、巨人の『特殊性』です。阿部や二岡、宮本和知、桑田真澄など、新人として巨人に入団した『生え抜き』を優遇する傾向にあります。原監督は、現役時代『若大将』と呼ばれ長年4番を務め、引退してからも他球団に移らず指導者としてジャイアンツを引っ張ってきた自負がある。全権を任された現在は、どうしても『生え抜き』を使いたくなる気持ちはわかります。

一方、石井さんら『外様』への対応には、どこか冷たさを感じる。石井さんと一緒に、西武出身の片岡治大・3軍野手総合コーチも、退団が決まりました」(同前)

石井氏は来季、コーチとして古巣DeNAへの復帰が濃厚といわれる。実現すれば、現役時代の08年以来の帰還となる。本人も、今季最下位に沈んだベイスターズを再起させるためにコーチ就任へ前向きだとか。ジャイアンツの手の内を知った石井氏は、来季、巨人をどう攻略するのだろう。

  • 写真時事通信社

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