『ワイドスクランブル』捏造問題の引き金となったチーフDの評判 | FRIDAYデジタル

『ワイドスクランブル』捏造問題の引き金となったチーフDの評判

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好調の番組も多い中…(写真:AFLO)
好調の番組も多い中…(写真:AFLO)

「社長はもちろん早河洋会長も今回の捏造事件の報告を受け、烈火のごとく怒りました。社内は大騒動になりましたよ」(テレビ朝日社員)

テレビ朝日を大きく揺るがした、看板情報番組『大下容子ワイド!スクランブル』での捏造問題。10月21日放送ではメインMCの大下容子アナが「不適切な演出があった」と謝罪、10月26日には亀山慶二社長が定例会見で「番組への信頼を大きく損ねる許されない事案であり、視聴者の皆様、関係者の皆様に深くお詫びを申し上げます」と頭を下げる事態にまで発展した。

「捏造が明らかになったのは、月曜日~木曜日の番組企画として行っていた『視聴者からの質問にお答えするコーナー』です。番組制作を委託していた子会社の『テレビ朝日映像』所属の40代のチーフディレクターA氏が、事前に番組側が想定して制作した質問を実際の視聴者の質問と偽って放送していた。想定質問を使うようになったのは今年3月からで、述べ117件にものぼっています。

捏造は番組スタッフの指摘で発覚し、親会社であるテレビ朝日が調査を行い、聞き取りの中でA氏が捏造を認めました。A氏は『多忙の中、視聴者の質問と似ている想定質問があったら使っても問題ないと思っていた』と説明していますが、視聴者の質問に答えるとしている以上、捏造と言われて当然です」(テレビ朝日関係者)

捏造発覚のきっかけは番組スタッフによる指摘とされているが、そこには裏事情があるという。実は『ワイドスクランブル』のスタッフたちは、A氏の「ハラスメント的な言動」に常日頃から頭を悩ませていたというのだ。

「A氏は現場で『王様』と呼ばれるほどのワンマン気質な人物。彼は『ワイドスクランブル』内で演出部分を担当していましたが、自分の気に入らないネタには絶対に首を縦に振らず、若手が持ってきたネタにもケチをつけ、突き返し続けた。このA氏の言動に現場の若手たちは精神的に疲れ果ててしまっていました。番組上層部もA氏の言動は把握しており、対応に頭を悩ましていたのは事実です。

そんな最中、そうした行為に耐えかねたA氏の部下の番組スタッフがテレビ朝日映像の幹部に直談判し、〝反撃〟として捏造問題を告発した…というのが発覚の一端です」(同前)

子会社内のゴタゴタに振り回されたのが親会社であるテレビ朝日だ。

「大下アナによる謝罪の1週間ほど前から、突如、A氏が現場に来なくなったんです。ただ、その時には何が起こったのかなんて知らず、現場のスタッフたちも『Aさんは長めの休みでももらったのかな』と言っていました。すると捏造問題が説明され、大下さんを含めた我々も寝耳に水でビックリ。コーナーはA氏に一任されており、プロデューサーも把握していませんでした。さらにそれが子会社内の『クーデター』による告発だと知り、ダブルで衝撃でした。A氏は番組を離れ、いまは事務方で働いているようです。現場に戻ってくるかどうかはまったくの未定です」(同前)

A氏の過去の言動について把握していたか、本誌がテレビ朝日に質問書を送ったところ、

「今回の不適切演出については、すでにプレスリリースした通りです」

との回答だった。

2年前には夕方の情報番組『スーパーJチャンネル』内でのヤラセ報道が発覚。同じ年『報道ステーション』ではチーフプロデューサーの女子アナに対するセクハラ疑惑が報じられ、まさに踏んだり蹴ったりのテレビ朝日。今回の捏造問題で社内の膿を出し切ったと信じたい。

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